一応、大阪北部地震の「被災者」ですけど、レンタルご依頼は普通に受け付けております。どうも、おっさんレンタルで大阪にて活動中のタバコが大の苦手なおっさんです。
 
 
痛ましい事件が起きてしまいました。
【5歳女児虐待死事件】
 
 
「虐待されてる子ども側」の方からのレンタルご依頼は、今まで私の元には何件もありました。現在進行形で「そういう状況にいる」10代の子から、既に亡くなった親から受けた過去の虐待のトラウマに今でも苦しんでる、私よりも年上の方まで。私にはこういう方からのレンタルが多いのか?よく分かりませんが、たぶんおっさんレンタルのおっさんの中では多いんじゃないかと思ってます。
 
今回のお話は、現在のところ私にとっては唯一、「虐待してる親側」の方からの電話でのレンタル依頼です。あれからもう一年くらい経ってるし、下記に記すように、お客様がいったいどこの誰なのか私にも分かりません。悲しい事件が起きてしまったこともあり、皆さんとご一緒にいろいろ考えるきっかけになればという思いで、ブログで発表させていただきます。
 
お客様は「関西から離れたところ」にお住まい、中学受験を控えた小学6年生(当時)の息子さんがいるお母さん。ご本人いわく、レンタルお申し込みは「偽名」でなさったとのこと。

レンタルご依頼は「偽名」でも別にかまいませんし、今までもあったかもしれませんが、あらかじめ「偽名です」と自己申告なさる方はあまりいません。ご丁寧にそんなこと知らせず、最初からシラを切ったほうが「効果」あるんじゃね?って私は思うんですけど、それはまあいいでしょう。
 
とにかく、私にも身元を明かさないよう徹底なさってました。電話でのレンタルは私のほうから発信すれば通話料不要、にもかかわらず「お客様のほうから非通知でかける」という念の入れよう。ついでに、レンタル料支払いも(偽名のまま利用できる)おっさんレンタルのサイトからのコンビニ払い(手数料が必要)にするとおっしゃる。
 
お客様は40歳のいわゆる「専業主婦」で、ご主人はけっこうお仕事が忙しい方。息子さんが勉強等で思うような成果が上がらない時など、ついカッとなり「死ね!」などと暴言を吐いたり、手を上げてしまう。その度に息子さんは反抗もせずに泣きながら、「ごめんなさい、ごめんなさい。」とひたすら謝る。そんな日々が続いている。
 
お話を伺ってると、ご本人のイライラの原因は息子さんよりもむしろ、ご主人との夫婦関係、専業主婦という「人からの評価」を得る機会が極端に少ない立場など、背景はいろいろあるようです。イライラの矛先が弱者である息子に向いてしまう…。いけないと頭では分かってる、というお母さん。
 
まずは、よくおっさんに連絡してお話してくださいました。殻を破って勇気ある一歩を踏み出したお母さんは、とっても偉いと思います。
 
いろいろお話を伺って、私はお母さんにこんなことを伝えました。
 
(息子さんを)叩いたっていいですよ!もう6年生でしょ?40のオバハンが手を上げたくらいで壊れやしないから!大丈夫、やっちゃいなさい!」
 
お母さん、「…いいん…です…かね?」
 
「いいです!」
 
予想外の答えに驚いてる様子のお母さんに、「やっちゃえ、やっちゃえ!」とまくし立てるおっさん…。
 
 
もちろん私だって、息子さんを叩いてもいいだなんて1ミリも思ってませんよ。もし私の目の前で子どもに暴力を振るうような奴がいたら、体を張って止めますよ。
少々荒っぽいことしてでも、子どもは絶対に守りますよ。
 
でもいま私が話してる人は、どこの誰だか分からない電話の向こう側の人。「正しいこと」を言い放ち諭したところで、いったい何になるのか?

いくらやめろと言ったって、やる時はやってしまいますよ、きっと。
お母さんだって、息子さんを叩くのはよくないことくらい分かってますよ。
わざわざ私が、エラそうなこと言わなくてもね。

お母さんには、もうこれ以上孤立してほしくなかった。
できれば、また私に連絡してほしいと思った。
いや、別に私でなくたっていい。
 
勇気を出して人に助けを求め頼ることを、決して諦めないでほしかった。

 
その後、こんなメールをいただきました。
 
「オバサン」に、ちょっとムッとしましたが、前向きになれたし、ジワジワ今日の話を思い返すと思います。
 
うわっ!やってしまった(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

「オバサン」は、大変失礼いたしました。
ただ、少し言い訳させていただくと…、
あれは、息子さん目線で申し上げた言葉です。
あと、重ね重ねすみません。私は「オバハン」と申しました。(※関西ふう)
本当に申し訳ありません。
 
あははは^ ^
ありがとうございます!
 
ああ、よかった(>_<)
こういう言動に育ちの悪さが出てくる。
 
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児童福祉法第25条には、「要保護児童を発見した者は~通告しなければならない」
とあります。つまり、児童虐待を知ったら通報するというのは、"国民の義務"なんですよね。
(↓↓こちらの記事より↓↓)
 
「189」というのは、「いち早く」という意味だそうです。
恐れず「いち早く」189番通報、大事なことです。
 
しかし!
私はここではあえて、こうお伝えしたい。
 
おっさんは勝手に通報したりしませんから、どうか話を聞かせてください。
 
現場を見もせずあなたの話を聞いただけで、そうだと決めつけ通報…なんてことは絶対にいたしません。虐待されてる人もしてる人も、私でよろしければぜひお話を聞かせてください。
 
こういうこと言うのはもしかして、"国民の義務"に反してるのかもしれない。
 
でも、「誰にも言えないことを言う」相手先になる、これっておっさんレンタルの得意技だったはず。おっさんレンタルのおっさんになら何を話しても、その後の生活や人間関係に影響がない。そんな立場の私がするべきことって、法や正義を振りかざして諭すことではない、という気がしています。
 
何が本当に正しいのか、この歳になっても分からない。
ただ、小さい子どもが犠牲になるような事件は、もう本当に勘弁してほしい。
 
悲しすぎる。
 
 
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