小六2訪目。

話題の、『特塩ラーメン』 をデフォで。

北区の名店、「藤田屋」。今回小六は、この名店に真っ向勝負を挑んだ。店内に貼られた、異風の”挑戦状”!

テーマは、『塩』。

藤田屋は、あの佐野実の「支那そばや」直系。
鶏豚魚3種の要素が絶妙に構築された、徹底的な技術派。まさに黄金比の世界。

野人の趣で、図太くドシッと “当てて” くる忍者ラーとは、一寸土俵が違う様に思うのだが、真っ向勝負を挑んだ、その真意や如何。

さて、とスープをひとくち。
ん・・・? これまでの忍者のイメージを覆す、優しく、繊細に透き通った 間接世界。

無論、忍者ならではのベースではあるが、得意の直線重厚路線を、潔いほどに捨て去った、何の迷いもない、完全なるライト仕立てだ。
さわやかに、鰹のエッジを立てて、透明に、繊細に、バランスさせている。

率直なところ、藤田屋の黄金比の世界には、未だ比すべくもないように思えるのだが、忍者が、次に目指しているものがわかったぞ!

直線重厚の忍者スタイルは、充分にファンに認知され、人気を博しているのに、忍者は常に、新しいものを求め続けている。

次々と新店を出し、決して一つ所に安住しない、これと同根の、強固なポリシーがここにも見える。

常に話題の尽きない店である。さすがだ!^^




(安住しない。というポリシー)



一文字結 2訪目。

理想のチャーハンを探す旅は、まだまだ続いているのである。

チャーハンには、焦がれるほどの想いがある。

この魂が、憧れて止まぬチャーハンとは、
米と調味料、そして僅かな具材を、
火炎と気魄で、徹底的に鍛え上げた状態を指す。

米のひと粒ひと粒まで、
やけどしそうなほどの、火炎の気韻を残し、
世に言うところの、所謂「パラッパラ!」であり、
高貴で、ピンッ!と香味立っている。

つくり手が、一瞬たりとも気を抜けぬ、
まさに生命を削るが如き、気魄の芸術。

溢れる火炎に包まれた重い中華鍋の宙空を、
これでもか!というほどクルクルと舞う。
それこそ、無限に宙空を舞うのだ。

さて、「結」のことを書かねばならない。
チャーハンの評判が、最近頗る良いことを知り、
もしや、と思って駆けつけた次第。

残念ながら、私の求めるそれではなかった。
いかにもこの店らしい、端整なつくりで、
非常に好感は持てるのだが、
憧れの、火炎と気魄の芸術ではなかった。

あ、誤解されないよう言っておくけど、
評判通り、この店のチャーハンは旨いよ。

私が求めているものではなかったというだけだ。




(こんな炒飯を目指して欲しい)



荻窪十八番2訪目。

浜松アリーナ東の閑静な脇道は、実は、なかなかのクオリティ・ラー通りである。

荻窪十八番と、一文字結。
両店とも、決して派手ではないのだが、たしかな技術で、明快な美意識を持ったラーを、提供してくれる店である。

さて今日は、十八番をチョイス。
店名を冠する、『十八番ラーメン』 を麺固めで。

スッキリ醤油ラーの上に、ニンニクで炒めた、豚バラと長ネギが載る。
キョーレツにクる、ニンニク・アタック!
でもこれがまた、スゴク嬉しいのである。

ただの炒め物の筈なのに、何故これほど、このラーを引き立てるのだろう。なんでこんなに、味が立っているのだろう。

麺は中太、微かなウェーブ。ソフトで優しいが、しっかりと地に足がついて、確固たるクオリティを感じさせる麺だ。

ワカメとメンマ。そして、海苔が飾られ、仕上げに黒胡麻が、全体にふり掛けられる。

考えてみれば、マコトに特異なスタイルである。ふとそれに気付き、今 茫然としている。どギツく、“我”を主張していないものだから、今の今まで、ついそれに気付かんかった。

いや、見事である。



(実は、特異なスタイリスト)



遥々浜松まで来てくれたH氏夫妻。
たってのリクエストで、高名な 『むつぎく』へ。

H氏夫妻は前回の浜松来訪の時に来ており、
深い感銘を受けたと熱く語る。
実は、浜松組(私達)の方が初訪である。

『特大(20個)』×3皿をオーダー。
円周に並び、中心にもやしが載る浜松スタイル。

さて、と箸を触れた瞬間、電撃が走った!
なんだ!この鳥肌立つほどの完成度はっ!!

具は、ほとんどがキャベツを中心とした野菜。
みじん切りの粒の口当たりが絶妙だ。
ふわりと、自然な甘みが口中にひろがり、
隠し味的な肉の旨味がこれを見事に補完する。

ニンニクの効かせ具合も、これまた嬉しい。
突出し過ぎていず、隠れ過ぎてもいず、
全体を、トータルにしっかり下支えしている。

そして、サックリと香ばしく軽い「至芸」の焼き。
浜松餃子の何たるかを、今日初めて知った。

店を出てからも、しばし餃子談義に花が咲く。^^
思わず膝を打った、H氏の言を紹介しよう。

『閉じ込めるのではない、
だから、“焼き”と“蒸し”がBESTに両立する』

そうだ!そのとおりだっ!!





(浜松餃子がわかったぞォ!)