28日、衆議院補欠選挙、東京15区・長崎3区・島根1区で投開票結果、立憲民主が三戦全勝、自民は東京、長崎には候補を立てられず、島根では2万票以上離され敗北、岸田文雄自民党総裁の求心力が低下しているという。

 選挙期間中、岸田総理は島根に2回応援に入ったが、地元では「来ないでくれ、応援に来ると票が逃げていく」と嫌われていたようである。

 実際に、自民党支持者の3割強が離れ、立憲民主の候補、亀井亜紀子氏に流れたと言われています。

 ところで、衆議院の解散権は首相の「伝家の宝刀」と言われる。

 元首相の発言が興味深い、佐藤栄作氏「首相の権力は内閣改造をやるほど下がり、衆議院解散をやるほど上がる」。安倍晋三氏「自民党総裁は、衆参の選挙に負けなければ大丈夫」。

 岸田政権「いつか来た道」再選断念の管前首相と酷似。それだけではない、

 三木武夫首相、1976年自民党内の基盤が弱く、解散できず。任期満了での衆院選自民が過半数割れし、退陣。

 福田赳夫首相、1978年解散できず自民総裁選の予備選で大平正芳幹事長に敗れる。

 海部俊樹首相、1991年「重大な決意」と発言して解散を示唆と伝えられるが、自民竹下派の支えがなくなり退陣。

 麻生太郎首相、2009年就任直後の解散を見送り、任期満了近くの「追い込まれ解散」に。民主党に政権交代を許す。

 岸田文雄首相の現状、①求心力の低下、自民党内の基盤が弱く、解散できない。②茂木幹事長が後継者に名乗りを上げそうである。③派閥解消で頼みの安倍派の支えがなくなった。④このままだと「追い込まれ解散」も?、政権交代か?

 いずれにしても、今後の岸田総理には茨の道が待っている。

 政権交代に苦言、2009年の政権交代、短命に終わった民主党、自民が下野し政治が少しはましになるかと思ったのに、自民党と何もかわらなかった。自民党時代の悪政を民主党なら改善してくれるかも?と期待していたが、何もしなかったため、国民は民主党に見切りをつけたのだ。

 今回、立憲民主党が政権を取った場合、自民党の政策をことごとく廃止して、国民のための政策を行ってほしい。例えば、子供支援増税、マイナンバーカード保険証を廃止するぐらいのことをしてほしいものです。あ~、それとガソリン価格(トリガー条項)の見直しもやるべし。

 ただ、官僚の猛反対、嫌がらせを受けるであろうが、それに負けず、国民に目を向けてほしい。