
人の健康に強く関与される腸内環境。
その認識が定着したのは最近であり、数十年前までは無視されていた。
腸内環境を考えれば、添加物や農薬が有害であるのは明らかで、多くの人が添加物や農薬の有害性を理解している。
動物と植物の違いはあるが、生物が外部から栄養を吸収する機能として理解した時、人の腸内と植物の地中組織はにた働きをしている。
人が栄養分を吸収するのにた微生物の働きが必要な様に、作物が栄養分を吸収するのに地中の微生物の存在は不可欠だ。
化学肥料の主成分は窒素・リン・カリウムなのだが、これは作物が成長に必要な栄養素で地中の微生物の栄養分には成らないので、地中の微生物の活動を弱める結果に成る。
これに対して、
有機物を原料にした肥料では、有機物を分解する働きをする微生物の増殖が期待出来る。
善玉菌や悪玉菌の名前から勘違いされているが、腸内環境は決まった細菌だけが存在するのが理想ではなくて、多用な細菌がバランス良く存在するのが最善だ。
例えば、
悪玉菌の中には動物性タンパク質を分解するのに特化した細菌が存在し、その増殖が進むと周囲の環境を酸性にするので多くの腸内細菌を死滅させて腸内環境を悪化させる。
なので悪玉菌と呼ばれるが、全く不必要訳ではない。
口内での出血が起きた場合、動物性タンパク質である血液は腸内に運ばれる。
そこで腸内に存在出来る細菌が居なければ、外部から動物性タンパク質を分解する細菌が侵入するリスクが生じる。
腐敗した動物性タンパク質は食中毒を起こしやすいのと同様に、腸内に運ばれた血液が有害な細菌を増殖させて体に有害になるリスクが存在する。
その為、有害な細菌の腸内増殖を防ぐ為にも、悪玉菌と呼ばれる細菌も必要である。
また、
細菌は分解する物質に特化して多様なので、摂取する食材が多ければ多様な細菌群が必要であり、1つの細菌だけの増殖は腸内環境の改善とは言えないだろう。
動物である人の腸内での話しでも多様性が重要なので、更に複雑な作物の吸収機関である地下部位周囲の環境は更に複雑だ。
作物が成長する際には、その地下部位で特定の細菌との相互協力するので、ある作物を栽培するとその畑には特定の細菌が増殖した状態になる。
(松茸は赤松との共生がしられる。)
しかし、
特定の細菌が増殖すると、それを制御するように天敵が急増する。
同じ畑で同一作物を長く栽培すると、障害(連作障害)が発生するのはこの為だと思う。
❆稲科作物は、連作障害が大きい作物だとされる。
ただし、
水田での稲作では、連作障害が出にくい。
人の食料生産に最適な作物。
小麦も連作障害が存在するので、毎年の様に洪水で肥料分が補給されるナイル川下流は、特別に小麦栽培に適した地域。
化学肥料を使い連作を可能にしている所も有るが、畑の細菌の多様性が失われて栽培が出来なくなる可能がある。(砂漠化)