《野菜の安全性“警鐘レポート”》「カット野菜」の殺菌、洗浄に関する懸念、「有機野菜」で使われる有機肥料に指摘されるリスク https://l.smartnews.com/m-cpgS8/pdl3hw
カット野菜についての内容は、実情が知られていない内容なので参考になった。
しかし、
指摘した内容は、そのまま流通するお弁当に使われるキャベツの千切りにも言えるはずだ。
製造してから数時間、移動や店内に陳列する事を前提にすれば、生のキャベツに付着する細菌を完全に消滅させなければ大量販売出来ない。
数多くの中から極わずかであっても、起きれば信用を失うのが食中毒問題だ。
なので過剰なまでの殺菌がされているのは確実だろう。
投稿内容で許せない表現は、
安全な野菜をうたう有機野菜であっても、硝酸態窒素を多量に含むリスクがあるとの表現だ。
有機野菜であっても過剰な肥料を使う事で硝酸態窒素を多量に含む野菜に成るのは事実だが、それは有機栽培に限った話しでなく、植物の肥料分である窒素分を多く含む肥料を使う或いは土がそんな状態で栽培すれば起きる事でその栽培法には関係ないが、内容を読むと有機栽培に有りがちなリスクのように読める。
また、
硝酸態窒素の危険性を表現するのに、1980.年代に一度発生した子供の死亡例を上げているが、それがどれだけの危険性だろう。
世界的に毎日食べられる野菜で、約50年に一回発生した事例で危険性が高いように表現しているところに悪意を感じる。
また、
家畜肥料を使用した場合の家畜を由来とする細菌の有毒性だが、肥料は野菜が収穫する時に与えるものでなく種まき前にするのが基本だ。
特に、有機肥料はその効果が出るのが遅い肥料に含まれ、使用したからと言って数日で効果が出るものではない。
野菜が育つ土には多数の細菌が生存するのが普通で、サルモネラ菌やO157がそのような環境で長時間生存出来るはずがない。
多くの野菜は、自身を様々な細菌から守る為に特定の細菌と共生する事も多く、食中毒を起こす細菌の増殖は考えにくい。
冷やしキュウリでの食中毒事故があったが、収穫されたキュウリに問題があったと考えるよりも、販売する際に販売に関わった人の手についた細菌が増殖したと思う。
サラダによる食中毒事故の報告も聞くが、その多くも扱う人による細菌の持ち込みが原因だろう。
家畜に使用される抗生物質の危険性も指摘されているが、家畜の排泄物に含まれる抗生物質の危険性を懸念するのであれば、家畜肉は食べるべきではないと思う。
なぜなら、
抗生物質は家畜の細胞内で増殖するウイルスの増殖を防止するのが目的なので、家畜の体内に吸収されやすい性質があり、排出される量よりも家畜の体内に多く含まれるはずだからだ。
ある病院に来た患者さんが、
「抗生物質を使わない選択をしているので、使わない治療法でお願いします。」
と医師に伝えた。
医師は、
(お前はベジタリアンか?日本で使われる抗生物質の2/3は家畜に使われている。
抗生物質を気にするなら、食生活を見直せ!)
と内心思ったが、
「解りました。そのように進めて行きましょう。」
と大人の対応をした。