西側が恐れる中国製造業、国内では苦境 https://l.smartnews.com/p-YRPoF/o0NUi2


不動産バブルが弾けて、経済悪化が確実に成っている中国経済。

それがはっきりしないように、製造産業を意識的に働きかけて経済指標での経済悪化が表面に出ないようにしていたと思われる。

経済状況を把握するのに、各産業で多く使われる鉄の製造状況が使われるが、経済悪化しているはずの中国で製鉄は活発に作られていた。

中国国内の景気悪化に伴い需要が落ち込んでいるのに、経済指標を良く見せる為に製造業を意識的に増やした結果だと思う。

その生産過剰による価格下落が、西側諸国から警戒されて中国からの輸入を制限する動きとなり更に需要を削る結果に成っている。


中国経済の強みであった大量生産が、今や中国経済の悪化の原因に成っている。

不動産バブルの崩壊も、中国の人口を上回る不動産の増築が進み需要を失った事が原因だ。

その不動産部門の穴埋めに意識的に、製造の上乗せを進めたのは明きからに失敗で、多くの物品が供給過剰になっている。

景気悪化した対策として需要を刺激するのが一般的なのだが、中国政府はそのような対策はしておらず、デフレ社会化を進めるような政策しかされていないようだ。


今回の記事では意識的に増産を進めた結果、多くの製造業での業績が悪化しているようだ。

不動産部門の経営悪化から始まり、地方政府の財政悪化に繋がり中国国内の景気悪化になり、景気の影響をいち早く受けるサービス業での悪化した。

それに加えて製造業の経営悪化となれば、多くの消費者であるサラリーマンの給料が激減するので、需要の更なる落ち込みが考えられる。

製造業の経営改善には過剰製造された製品が消費されなければ成らないが、その需要が極端に縮小しているので景気回復には長い時間が必要になる。

特に価格が高い不動産の消費は、この状況では売上を伸ばす事は考えられない。


多くの不動産企業の整理が必要で、それによる負債を負担しなければ成らない金融機関への負担も大きくなる。

金融機関への負担はそれだけでなく、主な収入源を失った地方政府の負債の回収も難しいだろう。

製造業の経営悪化は、それらに加えて民間企業の負債をも金融機関が担う結果になる。

金融機関の信頼が失われる金融危機が、高い確率で高まっていないだろうか?


多くの民意を押さえつけて維持されている社会体制である中国だが、経済状況の悪化により国民の安定した生活が維持出来なく成れば、社会の混乱が急激に拡大して社会が崩壊するリスクがある。

習近平政権は、このまま継続出来るのだろうか?