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野菜の価格が高騰していると言うが、ロシアのウクライナ侵攻によって世界的に農業資材が高騰している上に、歴史的な円安により輸入に頼る農業資材は高く成っている。

それだけ生産コストが上がっているのだから、当然それは価格に反映されるので高く成って当たり前だ。

しかし、

デフレ社会が長かった日本では、売り手よりも買い手が強い状況で、生産コストが上がっても価格に反映出来て居なかった。

解り易い所では、ガソリン価格が高騰して輸送費は値上がりした。

野菜も生産地から消費地に輸送されるので、価格を上げて販売しなければ利益は望めない。

しかし、実際には価格を上げると売れなくなるので、生産者が輸送費が上がった分をもたなければ成らない状態だ。


日本国民の多くがサラリーマンなので、サラリーマンが主権者のように思うが、野菜を栽培する農家の日本国民であり主権者だ。

法律で定めた最低賃金が維持出来る条件で働く権利を持っているが、だれも守ってぐれない状態で維持出来て居ない。

ホームセンターなどでキャベツの苗が、1個100円で売られているのを見るが、その苗を植え付けして3ヶ月ほどして収穫されたキャベツが1個100円で販売されるのならば農家がキャベツを育成する手間賃はいくらなのか?


野菜の価格が高く成っていると言うよりも、農家さんが本来もらえる金額に近づいたと言う感じではないだろうか。

今年のお米の卸価格が例年に比べて5割増しの高値だと言う。

しかし、

田んぼを持ち、苗を作り田植えする農家さんが、稲刈りを業者に依頼したら赤字だと言う。

近くの兼業農家の多くが、米作りを止めたいと思っていて、トマトのハウス栽培する農家さんが田んぼを借りてくれるのを願っている。

何もしなくても、土地の使用料として年間10万円(一反)入ってくるからだ。


消費者であるサラリーマンの給料が30年間上がって居ないのと同じで、農家の収入も上がって居ないどころか下がっている状況だ。

円安による資材の高騰や生活用品の高騰で、農家も生活を維持する為に販売価格を上げなければ生活出来なく成っている。