森永卓郎「資本主義はもう終わる」「マルクスの予言はことごとく当たっていた」富の偏在、格差の拡大、クソどうでもいい仕事に従事する労働者たち https://l.smartnews.com/1gaUE
多くの学者が資本主義社会の崩壊を認めることだ。
資本主義社会を動かす原動力は人の持つ欲望であり、限度を知らない人の欲望に有限である地球が対応出来ない。
それはエネルギーの枯渇や廃棄物の廃棄場所が無くなる事。
地球温暖化の原因とされる二酸化炭素CO2も、エネルギーを燃焼した結果生まれる廃棄物で、その総量が地球の持つ循環可能な量を越えた事により起きている。
二酸化炭素CO2を排出しない原子力発電にすれば問題解決出来ると思う人もいるが、人間社会が排出する物が二酸化炭素CO2から使用済み核燃料に変わるだけだ。
二酸化炭素CO2であれば、地球の循環機能により人のは排出が止まれば調整されるが、地球の循環機能に組み込まれない使用済み核燃料はさらに問題を深刻にするだけだろう。
そもそも、
自分達の欲望を満たす目的でエネルギーを大量に使い、その排出物として大量の二酸化炭素CO2を排出して問題に成っているので、自分達が変わる意識を持つ事が重要だ。
ビンの中に保管されたエサが欲しくて、手をピンの口から入れてエサを掴んだまでは良いが、今度はビンから手が出せなく成って困っているサルと同じだ。
問題の解決は難しくなく、エサを手放せば手はビンから抜けるはずだ。
強い欲望に支配され、より大きな欲望を見たそうとするが、
それは、生きる事のハードルを上げるだけだ。
全ての生物には、生存するだけでも過大なノルマが義務づけられ、それが進化の原動力に成っている。
人はそのノルマを集団として知識や技術を利用して克服した。
そこで満足出来て居れば、過度な努力が必要ない社会を長く継続出来たはずだ。
欧米人が幕末の日本に来て驚いたのが、
「何も持たない日本人が、幸せそうに笑う笑顔だった。」
と言われる。
身分制度を維持する為に、いらない欲望を持たない事を教育されていた日本人は、今の生活以上を求めず現状維持で満足していた。
それは、数年前の日本人にも見える。
30年間ほとんど給料が上がらなかったが物価の大きな変動もなく、生活に必要な物に関しては購入出来る状態で、そこに満足していた。
技術革新や新製品は、現在の生活に問題を感じている事を解決しようとするのが始まりなので、現状に満足していた日本からは何も生まれなかった。
それが世界経済の中で、その伸び率が上がらなかった原因だろう。
それがあたかも不幸であるかのようにメディアが取り上げるが、決して悪く無かったと思う。
現在目指す持続的な社会とは、現状維持を受け入れる社会であり、それを否定すれば持続性は維持出来ないだろう。