https://jp.reuters.com/world/china/H7NUVNX4CJLVJEUEVBQKJFSOS4-2024-06-18/


日本同様に稲作との関わりが強い中国では、川の近くに定住する必要があり、それは水害にあうリスクを高くする。

中国で初めて官僚制度を用いた国家は、黄河流域に存在した「夏」と言う小国家だと記憶する。

その優れた制度を学ぼうと周囲の国々は、「夏」に使者を送り学ばせた。

「夏」は武力に頼らずに、周囲の国から尊敬される形で周囲を束ねる事になる。

しかし、

「夏」はその後、歴史の舞台から外れる。

何故、その存在感が薄れたのかを示す事件は明らかではない。

仮説なのだが、

その時期に異常気象による降水量の多い期間が起こり、黄河が氾濫を繰り返したと想像する。

どれだけ優れた文化を持っていても、安定した食料が確保出来なければ社会は維持出来ない。

その弱体化した所に侵入したのが、黄河の上流にいた部族で、黄河の上流の激しい水流をコントロールする土木技術を持っていた。

それが後の中華統一をする始皇帝の部族が、黄河中流域で勢力を伸ばせた基礎であり、皇帝を表す竜は水を司る神であり川をコントロール出来る力を持つ事を意味している。


大きな恵みももたらす大河だが、降水量が多ければ氾濫のリスクを高めて大きな災害をもたらす。

国土の広い中国を流れる大河であれば、より広い地域に降った大量の雨が川に集まるので、その管理は難しくなり予測を上回る降水量があれば大規模な水害になる。

異常気象により日本でも水害の確率が高まっているように思うが、中国では日本より遥かに大きな水害が発生するリスクが高い。


国土が広くて豊かな国である中国にとって、古来から持つ弱点の一つが洪水の被害だろう。