https://www.tokyo-np.co.jp/article/321409/


周囲住民の承諾無く、原子力発電の再起動の動き。


福島の原発事故によりまだ戻れない地域もあり、事故の原発の後処理についてもその技術的な解決に至っていない。

つまり、

原発事故による被害は終息した訳ではなくて、現在も進行形だと認識するべきだろう。

その中で事故を起こした関東電力が、周辺住民の合意を取らずに再稼働に向けて動くのは反省が見られない。


原発事故の再発防止の為に作られた原子力規制委員会にも疑問があり、事故の再発防止を目的では無くなり、単に、原発の再稼働を社会的に認めさせる口実に利用されているように思う。

四国の愛媛県にある伊方原発は、中央構造線と言う断層の真上に存在している。

地震の発生確率が低くても、熊本地震や能登半島地震の発生を誰も予期して居なかったことを考えれば、次に地震が発生する可能性がある。

また、

国でも警戒を強めている南海トラフ地震が発生すれば、中央構造線でのズレが起きるリスクが高くなる。

開かれた海であれば放射能に汚染された海水も薄められると思うが、閉ざされた海である瀬戸内海に汚染された水が流れれば、そのダメージは他よりも長期になるだろう。

それでなくても影響が長引く放射能なので、もし事故が起きれば瀬戸内海は死の海になる

だろう。

その責任を四国電力が取れるとは思えず、国であっても責任がデカ過ぎるだろう。


経済的な利益を出さなければ成らない企業である電力会社なので、持っている設備を利用して経済活動したいと思うのは当然だが、

企業の存続は社会の継続があって成り立つものだ。

自然災害に対して、絶対に破壊されない設備を人には作れない。

いくら科学が進み、より多くの事を可能に出来るように成った人類だが、地球の自転や公転は止められない。

それだけ自然は大きな存在であり、地球はおろか太陽すら崩壊させる自然を完全に管理出来ると考えるのが間違いだ。

知識を持っているのと、それを利用出来るのとは違う。

利用出来るか?を考えるのと同時に、利用するべきか?も判断するべきだ。


全ての欲望が叶う世界は存在しない。

欲望が叶った世界を幸せだと認識するのであれば、人は幸せに成る事は無い。

叶わない夢があるのが自然であり、叶わない夢があるから歩み続けられるのだ。

原子力に頼らない、電力の確保に全力を注ぐべきだと思う。