今では一年を通して、多くの作物がスーパーなどで販売されるので、3月に大根の収穫と聞いても不思議に思わないだろう。
だが、
ソメイヨシノの開花とほぼ同じ時期に開花する大根は、3月にもなれば開花の準備に入るのでトウ立ちが始まり食用には適さなくなる。
東北や北海道等ではまだ寒さが厳しいので、大根のトウ立ちも遅れるので、スーパー等ではこの時期にはそのような生産地から入荷しているのだと思う。
関東よりも暖かい気候である伊豆でも、2月末迄なら大丈夫だが、3月に入ればトウ立ちする割合が高い。

そこで、
2月末に大根の地上に出た根元を切り落として、トウ立ちするのを防いだ。
暖かくなり葉を繁らせるようになるので、その際に地下部位に蓄えられた栄養分が使われる。
その時に、食用に利用する地下部位が変質して、食用に適さなくなる。
なので、葉を成長させる成長点を切り取ってしまえば、地下部位である大根の変質を防げる。
この時期まで使える期間を伸ばせるだけども利点はあるが、一月ほどであれば、今の保存技術があれば品質を落とさず保管出来るだろう。
つまり、
一月伸ばした4月まで保管出来れば、市場での大根の総量が減るのでその価値観が高くなる。
土の中の保管であっても、地温が上がれば虫やバクテリアの活動が盛んになり大根は腐敗する。
出来るだけ地温が上がらない所を選んで、大根を地中で保管してみる。

どこまで利用期間を伸ばせるのか?試験を続行する。

 


収穫した大根を試食。

おでんにも飽きたので、今回は大根ステーキにしてみた。
トウ立ちによる変質及び劣化によるダメージは感じられない。
収穫の全盛期と変わらない品質が保たれている。