https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1042054


ユーラシアプレート・大平洋プレート・フィリピン海プレート

3つのプレートが重なるのがこの地域であり、東日本大震災での歪みを受け止めているのもこの地域だ。

今年の始めにここで発生した地震が切っ掛けに、栃木県西部から房総半島での地震に繋がったように思う。

大平洋プレートからの圧力を強く受けていたこの地域の地殻が崩れ、房総半島でのスロースリップに繋がった。

スロースリップが起こる地域は、大きなエネルギーを蓄えにくいので、そこでは巨大な地震は起きにくいが、その代わりにその周辺により大きな歪みが蓄えられやすい。

東日本大震災で、大平洋プレートが大きく大陸プレートに滑り込んだ事は想像しやすいので、その周囲に歪みが蓄えられている。

ところが、

歪みが一番蓄えられているはずの房総沖は、プレートの接合面の吸着が弱くて滑り易いので、その先である首都圏直下に歪みが

たまりやすい。

首都圏直下では大陸プレートに大平洋プレートが滑り込むだけでなく、南から北方向に向かうフィリピン海プレートがありその動きにブレーキをかける。

大陸のプレートと大平洋プレートの境位置して居ながら、フィリピン海プレートの影響を強く受けるのが首都圏直下である。

東日本大震災と連動する可能性もあった首都圏直下地震だが、それを止めた原因がフィリピン海プレートなのだが、その受け場所で地殻が弱い所が今回の震源地である。

前回の関東耐震後には、ここでの断層がズレた過去がある。

逆転に言えば、

この断層にヒビが入るほどに首都圏直下に歪みが蓄えられているとも言える。


これまで房総半沖でのスロースリップを経験しているが、それに加えて、今回の震源地での地殻異常が重なるのは、より首都圏直下地震が近づいていると言えるだろう。

ここに大きな影響を与えているフィリピン海プレートなので、フィリピン海プレート内での大きな地殻変動が発生すれば、それを切っ掛けに首都圏直下地震が発生するリスクは十分ありえる。