https://globe.asahi.com/article/14915785


地球では過去に、生物が大量に絶滅する大量絶滅が繰り返されている。

最も知られているのが、6700万年前に起きたとされる巨大隕石による恐竜の絶滅だ。

それまで地球の支配者であった恐竜が、隕石の地球衝突の衝撃と、その後の環境変化に対応出来ずに絶滅し、その後環境に適応出来た哺乳類が繁栄する事になる。


幾度と繰り返す生物の大量絶滅は、様々な要因によって起きているが、この中の一つは、大規模な火山活動に伴い地下の石油等が引火した事により、大量のCO2が放出される事による海洋の酸性化だったとする説だ。

現在、その様な状況が人類の活動により再現されようとしている。

カルシウムで体の周りを固めて身を守っている甲殻類が、酸性化した海では生きられず消滅すれば珊瑚の消滅で済む話ではない。

多くの魚のエサとなるエビやカニ等が居なくなれば、多くの魚達が姿を消す事になる。


酸性雨の言葉が有るように、人の活動による酸性化は海洋だけに止まらない。

人には脅威に思えない酸性雨だが、体の小さな微生物達は周囲の酸性・アルカリ性であるかの反応は著しい。

作物の栽培でも、土の酸性度が高いのは問題で、アルカリ性に近づける為の努力がされている。

つまり、酸性雨が多くなり地面が酸性化すれば、現在生存する植物と共生する微生物が住めなくなり、それに伴い植物が生存出来なくなる可能性がある。


ただ、

これまでの生物の大量絶滅迄には至らないだろう。

なぜなら、

その原因である人類が、様々な生物が絶滅する中で生き残れる確率は低く、最も早い時期に絶滅するで有ろう生物だからだ。

大量絶滅の原因を作る人類が居なくなれば、自然は元の姿に急激に回復を見せると思うので、生物の大量絶滅には至らず人類の滅亡で済むはずだ。


全てがバランスの上に存在する自然界で、身勝手にそのバランスを崩す事をすれば、自身に跳ね返って来て自滅を招く。

自然界がバランスを取るように出来ているのは宇宙の摂理であって、人類の力の及ぶところではない。

拡大する欲望を追い求める事は、宇宙の摂理にそむく行為であり破滅を招く。

拡大する欲望を、制御するべきだと人類が学ぶ時が来ている。