18世紀の終わり1700年の末頃、地球規模の寒冷化が起こり多くの人の安定した生活を奪った。
小氷河期と呼ばれる現象だ。
その為、
それまでの社会体制が維持できなくなり、変革を余儀なくされた。
フランス革命にも大きく関わっていたとされるこの異常気象は、日本でも大きな飢餓を発生させて、当時の江戸幕府の財政悪化と人民の信用を損ねる原因となり、後の幕末に繋がる事態を招いたとされる。

そんな中、寒さに強く保存性が高く主食代わりになるジャガイモは、ヨーロッパにおいて多くの命を支える大切な糧になった。

飽食の時代と言われる現在、
食べ物に対する人々の意識も変わり、命を繋ぐ糧から欲望を満たすものに変わった。
しかし、
社会状況や気候変動が起きれば、同じような状況が繰り返される可能性が高い。
人にとって何が重要であるかを、今一度見つめ直す時なのかも知れない。

例年通り、この時期に無事に発芽したジャガイモの成長に心からあんどする。
ジャガイモの収穫時期である6月末頃には、新型コロナウイルス感染症の感染が収まり、普段の日常が戻っている事を願う。