初めて遠征をした思い出のホール。
近代的な高層ビルが立ち並ぶ品川にポツンとある異世界。
忘れもしないあの日。
5年ぶりくらいに訪れたプチドイツには相変わらずあの日と同じ菩提樹が凛として立っていて、来ている人はずいぶん変わったけれど、あの日、決意を新たに見上げていた空と、今見えている空が、変わらず青く澄んでいることを祈ります。
今回のテーマは"郷愁"
参加者から募った楽曲からセットリストを組んだそう。
【全体の感想】
久々のマイクなし生歌。
"録音"という科学技術は不要だったんじゃないか？と思うほど、やはり生歌のパワーは凄まじい。
私はこのホールの音響がとてつもなく好きなのか？八ヶ岳より良かった気がする笑
でもやっぱりFestで2ショットないの寂しいし、A6の写真ないのも残念だった。そういえば昔はなんかお土産でミニポーチとかもらったな。
色々とできることできないことあるんだろうけど、大元は2ショット撮るために入会金払ったと言っても過言ではないから、また復活させてほしいなぁ〜
1.アヴァ・マリア(マスカーニ)
毎度お馴染み、理生氏のアヴェマリアシリーズ。
この曲はゴットファーザーで使われてるんだって。観てないからわからないけど。
1回くらいはコンサートで歌ってた気がする。
2.落葉松(からまつ)
乾いた目が濡れ、手が濡れ、心が濡れる
少しの言葉で情景が広がる。
理生氏が話したシャンソンにも肩を並べられる歌謡曲の良さを如実に表しているように思う。
字面にするとたったこれだけ。でもそこにメロディがついて曲になって、歌い手の感情が吹き込まれてとても印象的な歌になる。
昔は作詞家、作曲家、歌手が全部バラバラでそれぞれのスペシャリストが作品を持ち寄って作るけど、最近のJpopはシンガーソングライターが多いからちょっと雰囲気が違うのかもしれない。どちらがいいということはないけど、3人集えば文殊の知恵的な？レシピが違うから完成形も違うのか！となんだか納得！！
ちなみに落葉松(唐松)とは、日本の固有種の針葉樹の中で唯一落葉する種類なんだって。八ヶ岳にもたくさん生えてたな。
3.コスモス
今日イチ泣いた。涙が止まらなかった。
リクエストの中でも一番多かったそう。
やはり人生の大先輩方の選曲はとてつもなく心を抉ってくる。結婚して子供ができたからこそ突き刺さる歌詞だった。
私は母というより大学進学で家を出る時のおばあちゃんを思い出した。私も娘が家を出て行く時寂しくて昔の話を繰り返すんだろうなぁ〜
なんかこれ書いてて思い出すだけでまた泣きそう…
4.少年時代
私がリクエストしたのはこれ！"郷愁"と言われたら少年時代しか思い出せなかった笑
きっと同じ思いの人がたくさんいたのね。歌ってくれて本当に本当に嬉しかった。が、コスモスがダントツ過ぎてもはや……
井上陽水さんの声で聴くと、海とキンキンに冷えたラムネと入道雲の青空を思い出すんだけど、理生さんの太い声で聴くと、夜の花火を思わせる。同じ曲で全然印象が変わるのって本当に面白い。
5.インテルメッツォ(濱野くんソロ)
Festのもう一つの楽しみ濱野くんソロ！
濱野くんのピアノってすごく優しくて好き。そんなにたくさんのピアニストの演奏を聴いてきたわけじゃないけど、あんな優しいピアノ弾く人は私史上ほかに居ない。もっと主張する系の人多いじゃない？それはそれでいいんだけど、心が落ち着く。
八ヶ岳で気づいたことだけど、濱野くんあっての理生さんコンサートが好きなのね。このペアの箱推しを公言します。
6.見上げてごらん夜の星を
この曲も、理生氏が歌うと星の煌めきよりも夜の帳がより黒く艶やかに感じる。情景のコントラストが強いというか…
やっぱり夜が似合うし、今回間違えて夜公演取っちゃったけど、夜に聴きたい声だなぁ〜と再認識。間違えて結果オーライ。
7.時には昔の話を
この選曲もなるほどなーー！と思った。貧しさが明日を運んだ〜とかはあんまり説得力ないけど笑でも誰もが多かれ少なかれ若い時にバカな話で青春を浪費してて、でもそれが無駄だったわけじゃなくてその時々の選択が今の自分を形成してる。いい歌だなぁ〜と思った。
理生氏の低くて優しい声で聴くと、全部許してくれそうな気がする。包容力。
8.心の瞳
合唱曲のイメージが強かったけど、坂本九の一度しかラジオで流されなかった幻の名曲という背景を知ったのは最近。
人生を歩んでいくほどに、"愛"の対象は変わっていくんだな〜と思う。
理生氏の歌の先にはパートナーを感じた。過去が今かはわからないけど、間違いなく愛を感じた瞬間に思いを馳せて歌ってるんだろうなぁ〜と。
いつか結婚して子供ができた時、またこの歌と向き合ってほしい。多分全世代対応型歌謡だと思う。全然違う表現になるんじゃなかろうか。定期的に歌ってほしいな笑