前回から
前回のブログ 『1995年の話⑤~成功体験の巻~』

元々勝者はトーナメントの参加者に対して1人しかいないので、試合に出ることは自分を知る座標になります。
負ければ補強点が分かります。
試合OFF期は、それも含めた苦手ポイントの強化です。

それが出来ない選手はやっぱり駄目ですね。

それに、試合期の稽古に耐えれるだけの稽古(※稽古の為の稽古)をしなければならないのでOFF期といえども格闘技の場合、OFF期とは名ばかりでOFFではありません。
昔、稽古日誌を付けていない人が殆どで『そんなことすらしてないの!?』と凄い驚きました。



よく私は『2位はたくさん試合をした努力賞、負けた相手と一回戦で当たってたら結局一回戦負け。』と言っていました。
でも、勝ち進めばたくさん試合ができて経験値が増えます。
格闘技は宗教と似ていると思います。

どの宗教も求めているのは、幸福ですが、その幸福や平和に向かうまでの道が宗教によって違います。


格闘技も求めるのは『強さ』ですが、1人の人間がパワーやスピード、スキル、打撃、組み、突き、蹴り、インファイト、アウトボクシングそれらに含まれる物をすべて100%こなすのは不可能です。
宗教同様に『強さ』に向かう道は無数にあります。
どの道を選ぶかは自分自身です。

私はOFF期は、走り込みとウェイト、補強中心でした。
ミットは試合期まではあまりしませんでした。

組手も試合で使う技は使わずに実験的な技が中心でした。
技の幅を拡げる時期ですね。


OFF期にどれだけ良い種を蒔いたかで、試合期にどれだけ追い込んだ稽古ができるかが決まります。

次回『勝つ人間が持っているモノの巻~&春の体力別出場断念の巻~』