1995年だけではなく試合前には、いつも『コインロッカーベイビーズ』を読んでいました。
正解には試合準備期ですね。
(毎回試合前にも、いつも読んでいた本は次次回で)
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ネタバレになるので、内容には触れませんが、今現在の世界の状況に通じる話です。


ガゼルという登場人物が主人公のキクに
『お前には、人を殺すだけの資格がある』のセリフに、凄い勇気をもらいました。
試合前はいつもこの言葉を思い出していました。

ガゼルのもう1つのセリフ
『欲しい物が分からない人間は、何一つ手に入れられないぜ』
現役時代は、『当たり前やん(笑)』って思っていましたが、『欲しい物が分からない人間』って結構いるコトに、そのうち気付きました。

選手が強くなるには、試合をするのが1番早いです(試合だけやっても駄目ですけどね・・・)

その『欲しい物が分からない人間』は、せっかく試合に出ても、試合前と試合後でも、ほぼ同じ稽古をしています。

試合で、勝てば成功体験、負ければ経験と修正箇所を知ることができます。


それをしていない駄目人間が、結構世の中にはいるんだな。
と後々知りました。

とにかく、『コインロッカーベイビーズ』素晴らしい一冊です。
こんな事態の今こそ読んで欲しい一冊です。

って言うか? 読んだことない日本人が、いることが驚きです!

村上龍は、定期的に実験的で、挑発的な素晴らしい作品を発表します。
だから裏切られても読むことをやめれません。

次回
では・・・『試合後、準備期、試合期どんな稽古をしていたのか?の巻』