シャワーを浴びてやっと目が覚め、バスタオルで頭を乾かしながらリビングへ向かう。

「おはよー」

「おはよーって何そのカッコ!リーダーちゃんと上着ておいでよ。さっきも言ったけど今冬だよ?」
スウェットしか履いていない智をフライパン片手に寒そうに雅紀が言った。

「ん?寒くないよ。床暖あったかいし、シャワー浴びたら暑くなっちゃったもん。」

いやいや、まぁ分かるけどさ。本当に風邪ひくよ?あなたに寝こまれるとウチ営業停止しちゃうんだけど。

「メシ食べれる?」

雅紀の心配をヨソにお腹をさすりながら智が聞く。余程お腹が空いてるらしい。

「はいっ!丁度出来たよ~♪座って座って」

並べられた朝食を  いただきます  と智が食べ始めるとドアが開いた。

「はよー」
「はよーっす」

営業の櫻井と企画・発案の松本だ。

「翔くん、潤くんおはよー、コーヒー入れるね」

全員のスケジュールと健康管理を任されている雅紀はまるで母親のようだ。
そんな雅紀に礼を言いながら櫻井は智の前に座った。

「朝メシ食べてるってことは……昨日徹夜?」

食べる手をやめず、視線だけ櫻井に移して頷く。

「てことは、明日納品のアレ、出来てたりして?」

今度は口の中のものを全て飲み込み、顔を上げてふにゃりと笑った。
「へへ。まあね」

つられて櫻井まで笑顔になり、2人で握手を交わす。
ーーところに雅紀がコーヒーを持ってきて言った。

「やり切った感出してるんじゃないの!仕事も大事だけど身体も大事‼︎翔くんも少しはリーダーの身体のこと考えてよね。この人集中すると何も食べないし休まないんだから!」
強めにコーヒーを置くとプリプリしながら松本にも渡した。

「……ごめんなさい……お母さん」

櫻井が口を滑らす。

「オカンじゃねーわっ‼︎」
更に怒る雅紀に

「まーまー、相葉さんはリーダーが大事だから怒るんだよね。仕事取ってくるの翔くんだからついついね。ヨシヨシ」

と松本が両肩に手を置いて窘める。

「そーだよぉ、俺の心配なんか全然気にしてくれなくてさー」
いじけているとまたドアが開いた。

「はよーございまー……あ?何?どしたの?」

調達の二宮が入ってくるなりみんなを見回す。

「どしたっていうか……相葉ちゃんの愛を感じてた……かな?」
いつの間にか食べ終わっていた智がへへ……と笑いながら喋った。

「あ、いつもの事ね。はいはい。相葉さん俺にもコーヒー」

二宮がコートを脱ぎながら催促する。

「なんだよそれ~‼︎もちょっと何があるでしょ~!」

嵐粧堂の、いつもの風景。