「ただいまー」
「戻りましたー」

「はーい、お疲れ……なにそのクーラーボックス。」
大野が抱えているものに気付いて相葉が聞いた。

「んふふ~、見る?見ちゃう?じゃーーん‼︎」

満面の笑みで大野がフタを開けると、大量の魚たち。

「わー!すっごい‼︎大漁じゃん‼︎って、何で?あー!今日行った所海が近いんだっけ?え?釣りしてきたって事?買ってきたの?」

中の魚を手に取りながら矢継ぎ早に質問する。

「釣ったの全部!すごくない?俺(笑)ニノがね~船予約してくれてて。綿雪見てからメシ食って釣り行ってきた~♪いやー、いい!釣りはいいね~♪」

とても外で仕事をしてきたとは思えない笑顔……というか仕事より海に出てた時間の方が絶対長かったに違いない……。

コラコラ仕事して下さいよと言いたいけど、この笑顔見ちゃうとつい許してしまいそうになる。
まぁ仕方ないか、ここん所ずっと家とアトリエの往復だったし。

なんだかんだ、俺もニノと一緒でリーダーに甘いんだよね(笑)

「じゃあ髪の毛パッサパサだね、シャワー浴びておいでよ。この魚、今日食べたいねぇ。でも翔ちゃん達食べてくるしなぁ。どうせなら一緒に食べたいし、んー……」

考え込む俺に

「翔さん達なら11時には帰ってくるって。刺身と鍋がいいって言ってましたよ。」

とニノが言う。そっか、もう知ってるんだ。じゃあお店ではあんまり食べてこないかも。でもーー

「俺たちならラーメン食べてきたから別にその時間までメシ無しで大丈夫。相葉さんにははい、これ、お土産。」

とまたニノが言いながら俺に塩昆布をくれた。
俺の思考回路を読み取る能力は流石だけど、俺には今のニノの思考回路を読み取る能力はない。

「どうして塩昆布?これで11時まで持たせろと?」

「船出してくれた船長がくれたのよ。たこわさと一緒にお茶漬けにすると美味いんだって。」

「たこわさは?」

「無い。」

「意味ないじゃんっ‼︎」

突っ込む俺に笑いながらニノは2階に上がって行った。
2階は俺たちのプライベートスペースになっていて家に帰るのが面倒な時に寝れるように私服や生活用品を置いてある。
普段主に使ってるのはリーダーだけど(笑)

たこわさ無いのかよ~、そんな話聞くとめっちゃ食べてみたいじゃん!ブツブツ言いながら魚を出していくと、キジハタの下から袋に入ったたこわさが出てきた。
なんだよ、あるんじゃん♡落としといてアゲさせるの天才だなコラ(笑)

気分もアガって気合いも入る。
さーて、刺身はリーダーに捌いてもらうとして、俺は鍋の用意でもするかな~♪

フンフン鼻歌を歌いながらザルを出しているとスウェットに着替えたニノが来た。

「たこわさあるんじゃん♪ありがとね。」

お礼を言う俺に、ニノがニコッと笑ってエアーで言った。

た・ん・じゅ・ん♪



うっせーわ‼︎