相変わらず更新が遅いです……m(_ _)m
ではでは。
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「⁈‼︎」
慌てて掴まれた腕を引き剥がすと知らない男がにこやかにこっちを見ていた。
「え?……誰?」
さっき翔ちゃんと一緒に挨拶をした人たちの中にはいなかった。本社で俺に飛びついてくるような仲の奴もいない。誰だ?
翔ちゃんみたいに半年前の事を瞬時に思い出せる脳みそが今すぐ欲しい~!
「久しぶり。俺のこと覚えてないの?去年の新年会でも会ったじゃん。俺今日あんたに会いたくてここに来たんだよ。」
そう言うとそいつは俺に近づいてきてそっと俺の右手を取った。
「相変わらず綺麗な手してるね。ね、ほら、あんたに会えて俺こんなにドキドキしてる。わかる?」
離せ と言うよりも前に男の胸に俺の手が押し付けられた。
「ねぇ、あの時みたいに触ってよ」
そう言いながら今度は頬に俺の手を持っていく。
「……あー!思い出した‼︎」
突然俺の頭の中に去年の記憶が蘇ってやっとこの男を思い出した。
と同時に俺の指がこいつにパクっと喰われる。
と同時に俺の指がこいつにパクっと喰われる。
「あっ!てめっ!喰ってんなよっ‼︎」
慌てて引き抜く。
「ふふ、思い出してくれたようで何よりだよ、大野さん。」
「俺は思い出したくなかったよ。てか、触ってねーし。」
そう、こいつは去年の新年会で俺をナンパしてきたんだ。ちょっと飲みすぎたからってまだ動かないハイヤーの中で横になってたら「見つけた!」とか言われて乗り込んできて。
人違いだろうって無視してたら凄い勢いで口説かれて。
興味ないって言ってるのに今みたいに自分の服の中に俺の手を突っ込んで勝手に盛り上がるし。
最終的には蹴り飛ばして降ろした……ような。
「あの時の約束、覚えてる?」
ん?約束⁇
「やっぱり忘れてるんだ。大野さんさ、自分より強くなったら相手してやるよって言ったんだよ?」
ぜんっぜん覚えてない……。
「で?」
「え?」
「え?じゃねーよ。約束はさっぱり覚えてねーけど、そう言ったんだろ俺。で、喧嘩でもすればいいの?」
ひと睨みして構えたら
「考えてなかったな、ただ会いたかったから。」
なんて返事が返ってきた。
「はぁ?」
「体鍛えれば会えるんだと思ってただただ強くなろうと必死だったから、大野さんと戦うとか考えてなかった。」
なんだそれ……。後先考えずに身体鍛えたの?俺が言ったから?
「ふふ、何それ、面白い奴。」
思わず笑ってしまった。そしたらそいつがすごい嬉しそうな顔するから 変な奴 とまた笑ってしまう。そんなことをしてたら
「…くらい翔なら何でもできるんだろうっ⁈」
突然会場の方から大きな声が聞こえてきた。
翔?櫻井翔って言った?
翔くん?
「ごめん俺行くわっ!」
会場内に入ろうとするとそいつが腕を掴んで何か言ってきたけど構ってる暇はない。
そのまま俺は走り出した。