7月5日(水)オルトナーさんとのリハーサル! | 合唱指揮者の海外むちゃ修行!

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こんにちは!まさこさんからバトンを受け取りました、伊藤心です!

私はお二人より6日ほど早くウィーンに到着し、曲の勉強を進めたり観光したりという時間を過ごしておりました。

本題からは外れてしまいますが、まずはその6日間のなかで最も心に残っていることをご紹介させてください!


それは、アウグスティーナ教会での日曜ミサに参列したことです。小学生の頃から聖歌隊で歌っており、地元の教会へもよく通っていたため、ヨーロッパに来ることがあったらその地の御ミサに与りたいとかねてから考えていたので、ウィーンで日曜日を迎えるのを心待ちにしていました。

ホーフブルク王宮のすぐ近くにあるアウグスティーナ教会。
教会に入ると目の前には立派な祭壇、そして後ろには大きくて綺羅びやかなオルガンがあり、オルガンテラスにはオーケストラと聖歌隊の皆さんが待機していました。
御ミサはオルガンと斉唱、そしてミサ曲の演奏で進んでいき、この日はハイドンのAloismesse MH257によるミサでした。ミサ曲を一つの作品として演奏することはよくありましたが、このように御ミサの中で本来の形で聴くことができたのは貴重な経験でした。神父様と信者の皆さんとオーケストラに聖歌隊、全ての人の心が1つに向かっているのを感じて、祈りと歌で満ちた教会でのこのひとときが幸せで、私にとってかけがえのない糧となりました。
このあとの行程でもミサ曲を3つ歌わせて頂くので、祈りとミサ曲が自然に根付いてる地で生活している方々からたくさん吸収して祈りを込めて歌いたいです。

こちらの教会は毎週違う曲での御ミサに与れるので、ウィーンに来た際は是非チェックしてみてください!
↓年内のラインナップはこんな感じです


さてさて、本題に戻りましょう
今日は18:30からシェーンベルクコーアの皆さんとの2度目のリハーサル。夕方までたっぷり時間があるからアパートでたくさん勉強するぞ!と意気込んで一日をスタートさせました。

アパートは各々の部屋もありますが、勉強する時はこんな感じで共用のダイニングに自然と集合しています。
初めてのリハーサルの疲れが出たのか、そして二人はまだウィーンに来てから2日しか経っていないから時差ボケも残っているでしょう、午後は誰かがいなくなったと思ったらお部屋でお昼寝中💤ということもありつつ、ゆっくりと体調を整えながらそれぞれのペースで勉強を進められました♪

いよいよ18:30。
今日は私達をウィーンに招いてくださったオルトナーさんによるリハーサルです!
パートをバラバラにして並び直し、昨日の初回合わせとは打って変わった緊張感でリハーサルが進みます。
作曲家はこの和音に何を込めたのか??
この言葉にどう魂をのせてこの音を書いたか??
といったことにこだわるリハーサルでした。全てのドイツ語は聞き取れなかったけれど、先生の表情、ピアノの音、範唱からすぐにニュアンスは掴み取れます。そのくらい熱いご指導で、先生がどれほど言葉を大切にしていて、作曲家をリスペクトしているかが伝わってきました。
作曲家が詩を選び、それに命をかけて、魂を注いで音にしたものをメモとして残してくれたのが楽譜。その楽譜からいかに作曲家の魂を呼び起こせるかが指揮者にとって命なのだと改めて感じました。
残りの日々でも、日本に帰ってからも、楽譜の向こう側にいる作曲家と繋がって演奏できる指揮者になれるようにたくさん勉強したい!!と強く思った一日でした。

そして練習後は6年前からウィーンにいらっしゃるというソプラノ歌手石坂彩子さんと帰り道をご一緒させて頂きました。とっても親切に色々なことを教えてくださり、またこちらでの生活や学ばれていることについてもたくさんお話くださって楽しいひとときでした!ありがとうございます!!
記念にパシャリ
ちなみに、リハーサルはこの左奥の通路を進んだところにある旧王宮内のお部屋で行っていました!!

夜には彩子さんおすすめのギリシャ料理を頂きました✨
手前がムサカ、左側がギリシアンパスタ、右側がラム肉とヤギのミルクを使ったチーズのお料理です。
ギリシャ料理は初めてでしたが、どれもとても美味しくて日本に帰ったらギリシャ料理屋さんを開拓してみたいなぁと思いました😁

そうこうしてるとあっという間に22:30 ! 
アパートに戻ったら翌朝のStainzへの出発に向けて大急ぎで荷造りです!
明日からはついにStainzの教会でオーケストラの方々とのリハーサルが始まります!わくわくが止まりません!

それでは!
(文責:伊藤心)