合唱指揮者の海外むちゃ修行!

合唱指揮者の海外むちゃ修行!

トウキョウ・カンタート が が主催する「若い指揮者のための合唱指揮コンクール」にて特別賞を受賞した出場者による、ノルウェー・オーストリア短期留学滞在記

楽しかったICAKでの生活も本日で最終日.
このブログを我々が書くのも,これで最終回となります.
寂しさが込み上げてきます.

 

こちらの皆さんと歌っていて思ったのですが,歌に対する感覚の違い,というものを実感しました.日頃,ここから歌う,この音を歌う,ここで切る,といったようにデジタルな視点で譜面を見がちな私ですが,こちらの皆さんと歌うと少し違った感覚で,自然に歌が始まり,音を紡ぎ,そして静寂に向かいます.しゃべるように歌う,というと伝わるでしょうか.とてもアナログに感じます.その分,ピッチや音価に対する感覚はやや大らかといえるかもしれません.普段の会話のときと歌うときで,そんなに体の使い方が違わないのかもしれませんね.大きな収穫でした.

 

今回の旅で演奏したミサ曲は全5曲

J. Haydn:
・ Messe in B “Theresienmesse“, Hob. XXII:12
・ Salve Regina in E, Hob XXIIIb:1
F. Schubert:
・ Messe in G - Dur, D. 167
・ Messe in Es - Dur, D. 950
F. Mendelssohn - Bartholdy:
・ Wie der Hirsch schreit, op. 42

12日間で5つのミサ曲を演奏するなんて,これをむちゃ修行と言わずしてなんと言うのでしょう.これに加えて指揮も振るんやで.

ちなみに,私が今回の旅で出会った作品の中で一番心に残ったのは
Der 42. Psalm - Wie der Hirsch schreit  (Mendelssohn)
でした.メンデルスゾーンの旋律に心を奪われました.

 

さて,話を戻して,最終日のレポートです.

最終日の本日はの予定はこちら.
7:30~8:30 朝食
8:30~8:45 発声
8:45~9:45 Plenum
9:45~10:30 会場へ移動
10:30-12:00 ミサ&演奏
そして,Farewell...

最終日の今日は近くのSankt Pölten Cathedralのミサで演奏します.

朝のPlenumの練習もオルトナー先生らしく,最後まで愛情とユーモアにあふれた練習が続きます.それにしても,練習でエルヴィンが何を話しているのかだんだん分かるようになってきたのは,ドイツ語が聞き取れるようになったのではない気がします笑

 



最後のリハを終え,ミサが行われる教会へ移動します.



最終日の演奏作品はこちら.



昨日のコンサートで演奏したEs-Durに比べるとライトで親しみやすい作品で,心穏やかに歌えます.演奏の立ち位置はBass歌手のKenda先生の隣を確保.加えて昨日の緊張感からも解放され,気分はボーナスステージといったところでしょうか.最高に幸せな時間でした.

ミサが終わると,いつもの会場に戻り,ついにFarewellとなります.

 

 

我々はお世話になったオルトナー先生とヨハンナに,日本からワインをプレゼント.とても喜んでもらえて,よかったです!

 



オルトナー先生から「毎年Cantatの時期に日本に着くたびに,家に帰った気がするよ!! 日本のみんなに友達だって伝えてね!!」とお言葉を頂戴いたしました.感激です.その後,日本のお友達の名前をたくさん叫んでくださいました.(ご自分の名前が呼ばれたか確認されたい方,村山まで連絡ください笑)
来年のCantatでの再会を約束して,いよいよお別れです.さよなら,ICAK!!

 

 

その後はウィーンに戻り,念願のアディショナルタイムを満喫します.

ベートーヴェンの家↓



ベートーヴェンの散歩道↓



Musikhaus Doblingerは宝の山でした↓

 

村山&矢﨑の凸凹コンビでお届けした今回のブログ,お楽しみいただけましたでしょうか.皆さん,若くして才能豊かな彼女のこれからに注目ですよ!
そんな千尋ちゃんに唆され,村山もX(twitter)なるものを始めてみようと思います.もし見つけたら優しくしてください笑

 

改めまして,今回の機会をくださった音楽樹とオルトナー先生,お世話になったすべての皆さまに深く感謝申し上げます.大袈裟ではなく,これからの人生に大きな影響を残すであろう,夢のような2週間になりました.日本の合唱音楽界への貢献という形で恩返しができるよう,精進して参ります.

 

それでは,次回このブログを書く方にエールを送り,このブログの結びとします.

12日間にわたってお読みくださり,ありがとうございました!!

 

文責:村山俊介

 

✄-----今日のおまけ-----✄

 

ウィーン散策中,カフェで休憩します.ということは……そうです,もはや恒例となったアイスコーヒーチャレンジの時間です.泣いても笑ってもこれがラストチャンス.しかもこの日は暑さが厳しく,エスプレッソ片手に旅の思い出に浸る余裕はありません.どんな結果になろうとも,私はアイスコーヒーを注文しなければならないのです.
メニューに載っているアイスカフェを頼むと失敗することは履修済みだったので,店員の方に恐る恐る「Can I have coffee with just ice?」と聞いてみます.すると「Certainly. With cream or sugar?」とまさかの返答が.期待に胸を膨らませて待つこと数分…



来たーーーーーー!!
来ました.これですよ,これ!!
至福の一杯でした.でも,味はちょっと薄かったです笑
おしまい!!