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今回は227系の紹介になります。

 

「227系」

 

老朽化した国鉄形車両(113系・115系・117系・105系

103系)の置き換え用として、2014年から製造されている形式です。

 

225系をベースにローカル線向けに開発され、ワンマン運転に対応し、編成は2両と3両編成で、最高時速は110㎞(設計上は120㎞)です。

 

2014年から広島地区に0番台、2019年から和歌山地区に1000番台、2023年から岡山地区に500番台がそれぞれ配置されています。

 

(車体)

 

車体はステンレス製の20m車で、ホームドアの設置を考慮して、単編成時および複編成連結時にかかわらずドア位置が同一となるように設計され、連結面ー車端出入口寸法および全長を先頭車と中間車の共通化がなされています。

 

また前面には225系などに続き、クラッシャブルゾーンを設け、このほかにも床・側板・屋根の接合を強固にし、側面衝突やオフセット衝突しても変形を少なくするように設計されています。

 

前部標識灯とフォグランプは0番台ではHiⅮで、尾灯はⅬEⅮですが、1000番台以降は前部標識灯とフォグランプもⅬEⅮに変更されています。

なお前照灯と尾灯の配置は225系2次車や521系3次車に準じています。

 

側窓は225系と同様のレアウトで3枚構成とし、下降窓+大型固定窓+下降窓で構成されています。

 

(機器類)

 

機器類は321系や225系で採用された、いわゆる1車両中に動力台車と付属台車を1台ずつ配置して運転に必要な機器類を1両にまとめて搭載する0.5m方式を採用し、

すべての車両が電動車となっています。

そのため全車両に車両制御装置を搭載することを基本とし、

クモハ227形には空気圧縮機を追加しています。

 

また車両制御装置は主電動機を制御する主回路部と補助電源

が一体化したユニットで、IGBT素子を使用した2レベル型PFMインバーターです。

主回路はインバーター1基で2基の電動機を制御、いわゆる

1Ⅽ2Ⅿ構成のVVVFインバーターを搭載しています。

 

走行システムはIGBT素子VVVFインバーター装置で、集電装置(パンタグラフ)はシングルアーム式が使われています。

パンタグラフはクモハ227形に搭載されています。

なお第二パンタグラフは0・500番台では準備工事ですが、

1000番台の場合は一部に搭載されています。

 

(台車)

 

台車は空気バネ式ボルスタレス台車で、軸箱と台車枠とのあいだに軸ダンパを装備しますが、ヨーダンパは準備工事となっています。

 

(運転台)

 

運転台は速度計・計器類を廃止し、タッチパネルの液晶モニタに表示するグラスコックピット構造の計器盤設定器を運転台正面2台と右側そで部に1台を採用し、主幹制御器は221系以来から使用実感のある、ブレーキとマスコンが別々の横軸ツインレバー型を搭載しています。

 

運転台周りの基本的な造りは同じですが、高さが100mm低く200㎜となっています。

 

これで概要は終わりです。

 

続きは番台区分別の紹介です。