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今回はEF510形の配置表になります。

 

 

「EF510形」

 

長年にわたり運用されてきたEF81形の置き換え

用を目的に開発された交直流電気機関車です。

 

EF210形の設計を基にして、交直流電気機関車の開発が進められ、2001年度から導入され、レッドサンダーの愛称をもちます。

 

なおEF510形では、試作機が1号機で、900番台は存在しません。

 

車体は高運転台式非貫通の前面形状や正面窓上に短い庇が付き、前照灯は運転台下部や上部中央にあります。

 

車体色は上部が朱赤色、車体裾部が灰色、塗り分けの境界部と前照灯の位置に白色の帯を巻きます。

 

主回路装置はEH500形から採用された、高速トルク制御機能を有するVVVFインバーターで、制御素子はIGBTを用いる主変換装置を採用しています。

主変換装置は強制風冷式で、3レベル電圧形PWMコンバーター+2レベル電圧形PWM2組で構成され、これを3基搭載しています。

 

1台のインバーターで、主電動機を個別に制御する1Ⅽ1Ⅿ

方式です。

 

補助電源装置故障時には、運転台から遠隔操作で第1軸の主変換装置インバーター部を補助電源装置のバックアップとして使用できるフェイルセーフ配慮されています。

主電動機はEF210形と同じ、かご形相誘導電動機を6基搭載しています。

 

台車はボルスタレス台車で、ブレーキは単機ブレーキが発電併用電気指令式空気ブレーキで、編成ブレーキが電磁自動空気ブレーキ、寒冷地仕様として耐雪ブレーキも装備し、車輪と制輪子の間に雪を侵入させない構造になっています。

 

運転室は気密性を高め、空調装置を配置し、機器配置は他の新型機とほぼ同じ構成とされ、運転中の各種情報や、点検時の自己診断結果などを集中して表示するモニタ装置もあります。

 

「番台区分」

 

0番台

 

2002年に量産先行機が製造され、EF210形を基に

開発されたため、試作機とはならず、量産前提とした仕様で、

当初は新鶴見機関区に配属後、各種試験がなされ、

2003年より量産機である2号機から製造されていき

ました。

 

車体裾の白帯は先行機と比べて細く、車体側面には、JRFのロゴマークのほかに、「レッドサンダー」のロゴマークが描かれています。

なおこのロゴマークは2020年から順次消去されています。

2012年度増備の21号機以降は後部標識灯のⅬEⅮ化が

なされています。

 

500番台

 

JR東日本が寝台特急の牽引機更新のため、2009年から

15両が製造されました。

このうち、13両が「北斗星」カラー、2両が「カシオペア」カラーとして、

北斗星カラーは流星のロゴ、カシオペアカラーは流星と五本帯を入れたデザインでした。

 

その後、両列車の廃止で500番台は全機がJR貨物に譲渡され、カシオペアカラーは車体の流星をあしらった五本帯や

北斗星カラーも流星のロゴを消去し、JR貨物仕様に変更されています。

 

300番台

 

九州島内での電化区間で使用されてきた、EⅮ76形・EF81形の置き換え用として2023年から導入されました。

 

九州島内の交流き電設備に合わせるため、入力電流制限機能を備え、

架線から入力電流をEF81形並みに制限することが可能で、

切り替えは運転台コンソールに設置した電流制限選択スイッチで行います。

 

2023年から17両が導入され、主に九州島内の交流電化区間で専ら運用されていて、交流回生ブレーキを常用することから、量産機ではブレーキ抵抗器が省略されています。

 

デザインはシルバーに裾部が細い赤帯とダークブルーです。

 

 

「運用」

 

現在は0・500番台が富山機関区、300番台が門司機関区に配置され、在籍数は55両です。

0番台と500番台は共通使用されています。

 

製造当初から日本海縦貫線に集中して投入、当初は大阪貨物ターミナル~新潟貨物ターミナルで運用されていましたが、2007年に青森信号所、2012年には城東貨物線・おおさか東線を経由して百済貨物ターミナルまで拡大しました。

 

2015年からは、山陽本線岡山地区、

2017年からは東海道線中京地区への乗り入れが開始され、岡山貨物ターミナル~名古屋貨物ターミナルまでの運用

や東海道線大府~美濃赤坂、中央本線多治見までの運用が開始され、運用区間は徐々に拡大しています。

 

300番台は九州島内の交流電化区間で運用され、301号機は2023年2月より、日豊本線北九州貨物ターミナル~延岡間で運用が開始され、

量産機の302号機が導入された2024年3月改正で、日豊本線の定期貨物列車はすべて本系列による運用が所定に、

 

他に鹿児島本線・長崎本線の北九州貨物ターミナル・鹿児島貨物ターミナル~鍋島間が加わり、

2025年3月より鹿児島本線鳥栖貨物ターミナル以南及び長崎本線もすべて本形式での運用が所定となり、

EⅮ76形とEF81形を置き換えました。

 

「配置表」

富山機関区

 

百済貨物ターミナル・吹田貨物ターミナル・名古屋貨物ターミナル~富山貨物ターミナル・新潟貨物ターミナル・東青森間で運用されています。

 

0番台

 

1  愛称ロゴなし

2

3

4  ロゴの位置変更

5

6

7

8

9

10

11

12

13 ロゴの位置変更

14    〃

15    〃

16    〃

17    〃

18

19

20

21

22

23

 

500番台

 

501

502

503

504

505

506

507

508

509 車体色銀

510  〃

511

512

513

514

515

 

門司機関区

北九州貨物ターミナル~鹿児島貨物ターミナル

福岡貨物ターミナル間で運用されています。

 

300番台

 

301 先行機

302

303

304

305

306

307

308

309

310

311

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317

 

これで終わります。

ありがとうございました。

 

(履歴情報)

 

2025.5.13 ページ公開