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今回はEH500形の配置表になります。
「EH500形」
到達時間ロス解消するとともにEⅮ75形・EⅮ79形の置き換え用として開発された、重連型交流電気機関車です。
「金太郎」の愛称をもち、車体にはロゴが描かれています。
ただEF210形とは異なり、マサカリを構える金太郎のロゴ
まで入れられております。
車体は東北本線の国見峠と十三本木峠の急勾配と、青函
トンネルの連続勾配を走行するため、軸重を増大させずに
高い粘着性を確保する必要があることから、2車体永久固
定方式の機関車となりました。
走行機器では、交流区間を20000Ⅴを、直流区間では
1.500Ⅴをそれぞれ変圧器から主変換装置を介して交流
誘導電動機を駆動し、
主変換装置1台で、2台の主電動機を制御する方式を採用
しており、これを4期搭載して台車単位での制御を可能と
しています。
また補助電源装置は静止型インバーターを搭載。
主電動機は1時間定格出力565kwのかご形三相誘導電動機
を搭載し、本形式の登場以前から活躍するEⅮ75形・EⅮ79
形で行っていた重連運転解消のため、
短時間出力は4.520kwに設定されていますが、地上設備
の関係から制御ソフトウェアにより通常は直流区間では、
3.400kw程度、交流区間では4000kw程度で運用してい
ます。
なお、関門間および鹿児島本線での運用では、22‰の上り
勾配での起動を含む1300tの貨物列車を牽引すること
が可能な出力性能が必要なことから、
門司機関区所属機では、ソフトウェアの変更がなされました。
台車はボルスタレス台車でヨーダンパを装備しています。
制御方式は単機には発電ブレーキ併用電気指令式空気
ブレーキを、編成に電磁自動空気ブレーキを採用し、
発電ブレーキを停止と抑速の際に使用します。
「形態」
900番台
1997年に製造された試作機です。
1998年3月より試験と運用が開始されました。
クリーム色の前面帯は正面窓直下、形式番号表示部も
あり、幅は量産機と比べて細くなっています。
正面窓も量産機とは、傾斜角度が異なり、採光窓も片側
5組と量産機と比べて多く、
車体側面のルーバーも量産機と比べて小型です。
搭載機器も量産機と若干異なり、主変圧器は5.141kv
Aのものが1基、補助電源装置は140KⅤAのものを2基
搭載しています。
ロゴマークも量産機と異なり、片方のJRFロゴの横に
付けられています。
1次型
試作機の試験成績を踏まえて製造された量産機で、
2000年より製造されました。
試作機では1基であった主変圧器を各車体に1基、計2基
搭載されるなど、内部機器配置を変更しています。
車体側面のルーバーは天地寸法が拡大され、採光窓は
片側2組となりました。
前面帯は形式番号直下に移されて若干太くなり、
外部塗色は赤柴寄りに変更され、当初は金太郎のロゴ
マーク(後に描かれた)はありませんでした
2次型
2000年から翌年にかけて製造されたグループです。
前照灯が着雪による照明低下対策として、上方に変更され、
当初より金太郎のロゴマークが付いています。
3次型
2001年から2013年までに製造されたグループです。
車体塗色を明るめの赤に変更し、運転台まわりの黒色塗装
は窓枠部のみに縮小され、前面帯は側面に回りこまず、
前照灯外縁で切れています。
15号機からは前照灯カバーが変わり、白線がわずかに細く
なったほか、
73号機からは、後尾灯が電球式からⅬEⅮ式に変更されてい
ます。
一部の車両(45~50・67~72号機)は関門トンネル用と
して、門司機関区に配置されています。
「運用」
EH500形は計82両が製造されました。
当初は首都圏から東北・北海道間の貨物牽引が中心でし
たが、
その後の増備で2010年度より、山陽・鹿児島線にも導入
され、EF81形を置き換えていきました。
仙台総合鉄道部
首都圏から北海道連絡の貨物列車を主体に運用され、
2016年の北海道新幹線開業で、本機による運用は
青森まで短縮されています。
これによって運用に余裕ができたため、秋田貨物駅や
東海道線の相模貨物駅への乗り入れが開始されました。
門司機関区
2007年から配置されており、関門トンネル区間の幡生
操車場~北九州貨物ターミナル間での運用を開始しました。
その後、輸送力増強事業完了により、幡生操車場~福岡貨物ターミナル間に運用範囲が拡大され、
本形式の本格運用やターミナル駅の改良、鹿児島本線の待避線増強と合わせて、
東京貨物ターミナル~福岡貨物ターミナル間で従来不可能であった1.300t貨物列車の直通運用が可能となりました。
もとは12機所属していましたが、後に1機が仙台より転属
したことにより、13機体制となりましたが、
後に2両が仙台から転属し、15機体制になりました。
「配置表」
仙台総合鉄道部
新鶴見・隅田川~青森信号所間で運用されています。
900番台
901 大宮留置中
0番台
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
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17
18
19
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39
40
41
42
43
44
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59
60
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63
64
65
74
75
76
77
78
79
80
81
門司機関区所属
幡生~福岡貨物ターミナル・北九州貨物ターミナル間で
運用されています。
45
46
47
48
49
50
65
66
67
68
69
70
71
72
73
これで終わります。
ありがとうございました。
(履歴情報)
2025.5.12 ページ公開