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次は電気機関車の配置表を始めました。
第1弾はEF210形の配置表になります。
「EF210形とは」
EF65形・EF66形の置き換え用ならびに
東海道・山陽線系統の1300トンコンテナ貨物列車
運転拡大に充当する目的で開発され、
車体は箱型両運転台で、外板には腐食防止の観点か
ら耐候性鋼板を使用しています。
JR貨物の電気機関車で本格的にGTО素子VVVFイン
バーターを採用し、
EF210形では、日本初の1基のインバーターで2基
のモーターを制御する1Ⅽ2Ⅿ方式が採用されました。
各軸を個別のインバーターで制御する方式に比較
して粘着特性に劣るため、力行時の軸重移動・空転
対策として、制御は台車単位ではなく、
第1軸と第4軸、第2軸と第5軸、第3軸と第6軸をそれ
ぞれ一組として各インバーターで制御する構成として
います。
なお2000年以降に増備された100番台はインバーター
がGTОからIGBT素子と変更され、
1基のインバーターで1基のモーターを制御する、
1Ⅽ1Ⅿ方式に改めています。
台車はボルスタレス台車で、ヨーダンパが取り付け
られています。
ブレーキ装置は保守省力化の観点からユニットブレ
ーキを使用した焼結合金制輪子による片押し式とし
ているほか、
ブレーキ方式は発電ブレーキ共用の電気指令式空気
ブレーキで、関ヶ原付近の10‰連続下り勾配において
1300トン貨物を抑速運転できる性能を持っています。
「番台区分」
900番台
本系列の試作機で、1996年に1両が完成しました。
量産機とは車体側面1エンド側のルーバー形状や、
屋根昇降ステップの位置が異なるほか、運転台側窓
がやや小さく、運転台周りのの塗装パターンが若干
異なります。
0番台
1998年から製作された量産機で、試作機との違いは
車体側面の車両番号表示が向かって左側の運転士席側
扉付近に変更されたことや、当初より「桃太郎」の
ロゴを付けていることです。
0番台は18両が製作されています。
100番台
2000年以降に増備された改良機で、これはEF65形の
置き換え用で、岡山機関区および新鶴見機関区の配属
で、その後の2007年からEF66形の置き換えのため、
吹田機関区にも配置され
計73両が製作されました。
改良機から制御方式がIGBT素子に変更となり、
補助電源装置として搭載する静止型インバーターの
故障時に主回路制御用インバーターをバックアップ
として使用できるようにして、冗長化を図りました。
その他に排障器横の手歯止め収納箱の形状変更、
フランジ塗油器を前後共通の1基から前後別の2基に
増設しました。
115号機からパンタグラフがシングルアーム式となっ
ています。
156号機以降は屋上の列車位置検知用GPSアンテナ装置
を省略しています。
300番台
経年30年以上を超える、瀬野~八本松間の補助電気
機関車のEF67形を置き換えるため、
2012年から導入された補助用機関車タイプです。
100番台をベースに、勾配後押機関車として運用する
ため、高粘度のシリコーン油を内蔵した新型緩衝器を
両エンドの連結器に採用しています。
車体色も標準機とは異なり、黄色のラインが入ります。
2015年からはEF66形基本番台(0番台)やEF200形
の置き換えのため、吹田機関区にも配属されたほか、
2020年からは東海道線でも運用が始まり、同区間で
運用され、老朽化したEF65形の置き換えを始めました。
2017年増備機からはJRFロゴを省略し、その後2020年
増備の310号機以降は、桃太郎のほかにその家来
(サル・イヌ・キジ)を描いたラッピングとされ、
以降の新製機にも反映されています。
登場からしばらくは補助電気機関車として使われる
山陽本線瀬野~八本松間のみでしたが、2023年より
吹田貨物ターミナル~安治川口間が新たに加わりました。
なお広島機関区にいた300番台は吹田機関区に転属
しています。
このほか、0番台や100番台は順次新塗装へ変更
されています。
製造開始から29年が経過する現在も増備が続いています。
「運用」
EF210形は以下の区間で運用されています。
東海道・山陽本線 全線
高崎線 倉賀野~
京葉線 蘇我~
中央本線 八王子~
鹿島線 鹿島サッカースタジアム~
桜島線 安治川口~
瀬戸大橋線などから高松貨物ターミナルまたは
松山貨物駅。
「配置表」
小文字 → 旧塗装
太文字 → 新塗装
900番台 岡山機関区所属 新塗装済み
東京ターミナル・新鶴見・名古屋~岡山・幡生
貨物ターミナル間で運用されています。
901
0番台 全機新塗装変更済み
全機岡山機関区所属
東京ターミナル・新鶴見・名古屋~岡山・幡生
貨物ターミナル間で運用されています。
1
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100番台
岡山機関区所属
東京ターミナル・新鶴見・名古屋~岡山・幡生
貨物ターミナル間で運用されています。
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131
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138
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新鶴見機関区所属
東京ターミナル・新鶴見・稲沢~吹田・幡生
貨物ターミナル間で運用されています。
103~108は2024年に、吹田より転属しました。
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108
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吹田機関区所属
東京ターミナル・新鶴見・稲沢~吹田・幡生
貨物ターミナル間で運用されています。
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144
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156
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164
300番台
吹田機関区所属
東京ターミナル・新鶴見・稲沢~吹田・幡生
貨物ターミナル間で運用されています。
301~303は広島より転属しました。
301
302
303
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新鶴見機関区所属
東京ターミナル・新鶴見・名古屋~吹田・幡生
貨物ターミナル間で運用されています。
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363
364
これで終わります。
ありがとうございました。
(履歴情報)
2025.5.10 ページ公開