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今回はJR北海道キハ261系の編成表になります。
「キハ261系」
宗谷本線での高速化を図るために登場し、
合わせて宗谷本線での特急列車運行に
対応する形式として0番台が2000年から製造
されました。
0番台のうち2編成はは北海道高速鉄道が保有し
ています。
2006年からは、石勝線・根室本線の特急
「スーパーとかち」用に1000番台が製造され、
2020年には観光用タイプの5000番台が製造されて
います。
また高速運転のため、車体傾斜装置を搭載していま
したが、
2016年度以降の増備車は車体傾斜装置未装備で増
備されています。
「0番台」
0番台の車体はキハ281系・キハ283系をベースに、
軽量ステンレス製ですが、前頭部のみ鋼製で、
車体断面は車体傾斜時でも建築限界内に収まる
ように客用窓下辺から上方が台形状に窄まっています。
前頭部は高運転台構造の貫通型で、前照灯はHIⅮ灯
とシールドビーム灯を各1灯ずつ配置され、
運転台直上にもHIⅮ灯2灯の全6灯を設けています。
尾灯は運転台の風防内部に左右1灯設置しています。
正面貫通扉上にはEⅬ板による愛称表示器があります。
客用扉は引き戸を採用し、戸袋への氷雪侵入・凍結
による開閉不良を防止するため、ドアレールのヒーター
や、「押さえシリンダー式ドア」を設けて、気密性を
高めています。
また低床ホームに対応するため、乗降口にステップが
付いています。
0番台の車内は機能性を優先に「特急車両のグレード
をできるだけ上げ」つつ、共通化によるコスト低減
を図り、荷物棚やグリーン座席にキハ281系の技術
を流用しています。
なお内装はデンマーク国鉄との共同で製作されました。
グリーン車の客室はキハ281系のものを基本に、バック
レストの形状を変更し、
座席は2+1列で、ヘッドレスト・アームレスト・フット
レスト・折り畳み式インアームテーブルもキハ281系
と共通しておりますが、
表地に青色の牛革、肘掛けに白木が使われており、
窓側席窓下には、パソコン用コンセント、客室窓は座席
ごとにロールカーテンが設置されています。
天井の配色は全面深い青色となっています。
普通車は座席が2+2列で、テーブルは座席背面にありま
すが、進行方向最前列の座席については、妻壁に設けら
れたテーブルを使用します。
座席モケットは車両ごとに色調を赤・青・緑のいずれか
のものに統一され、客室窓は1枚を2列で共用し、中央に
縦桟を設けて、列ごとにロール式カーテンを使用します。
天井の配色は中央のみ青で、その他は白です。
JR北海道の特急型で初のドアチャイムを装備し、各中間
車に多機能トイレがあり、普通車とグリーン車の中間に
業務用室と車販準備室(カウンター付き)を備え、向か
いには喫煙コーナーがあります。
「1000番台」
1000番台は車体などが789系電車0番台をベース
で、このため0番台より車体長が200m長くなっています。
また車体側面のビードを省略し、表面を梨地仕上げとし
ました。
なお客用扉の配置・寸法・構造は0番台と共通です。
前面は貫通構造として貫通幌は設置せず、アダプタ中間
幌の設置準備工事となりました。
客室窓は破損防止のため、ポリカーボネート&ガラス複合
ユニットを採用して、重量とコストを低減しています。
1・2次車の客室は、座席モケットが緑・青色2種類の平織
布でした、また座席肩に手すりが設置されました。
当初は車体傾斜装置を装備していましたが、現在は使用
停止となっています。
2009年増備の3次車では普通車の座席がグレード座席に
変更され、
座席の幅や腰掛の高さを拡大し、可動式枕・チケットホル
ダーやドリンクホルダーを設置しました。
2013年に増備された4次車では、屋根外板が無塗装から
グレーに変更されました。
他に客室のダウンライトをハロゲンランプから、電球型
蛍光灯に変わりました。
2015年増備の5次車は北海道新幹線の開業に伴う
「スーパー北斗」の輸送力確保・増発が目的で導入され、
このグループから車体傾斜装置を使用停止とし、
5次車から車体デザインが変わり、これまでは前頭部が
青色で、側面に無塗装と客用扉横に黄緑の帯にオレンジが
入るデザインでしたが、
前面は白色に貫通扉が警戒色として菜の花畑をイメージ
したの黄色で、
ラベンダーやライラックの花をイメージ柴と銀の帯が入り、
側面も客用扉が白、車体は無塗装に柴と銀の帯が入った
デザインとなりました。
このデザインは1~4次車も同様のデザインに変更されて
います。
そして一部のシステムを省略し、客室はグリーン車
座席の上下可動式枕の固定をバンドからレールに変更
され、普通車の座席を全グレード座席に変わり、
室内照明も「蛍光灯・ダウンライト・グリーン車読書
灯」などをⅬEⅮに変更しています。
2017年増備の6次車は当初から新デザインで製造され、
愛称表示器が幕式からフルカラーⅬEⅮ式に変更され、
グリーン車内妻仕上げのチケットホルダーを追加設置
しました。
2018年から増備された7次車では、大幅な改良が行われ、
構体製作・仕上げの変更や中間幌設置準備工事を省略
して、前照灯・補助灯はHIⅮ式からⅬEⅮ式に変更され
ました。
室内は、室内化粧板をパネル構造となり、
座面チルト機能・上下可動式ウィング付き大型枕・無
段階調整式フッドレスト・スライド式大型背面テーブル
を設置し、
読書灯は設置位置が荷物棚から腰掛本体に設置され、
コンセントも側窓下から、腰掛本体の肘掛下に設置
されています。
普通車の客室に荷物室が新設され、定員が減少して
います。
車内表示器は3色ⅬEⅮからセレクトカラーⅬEⅮに変更され
ました。
ほかに車椅子対応トイレの内装を変更し、洗面所内の
ゴミ箱容量を拡大させており、
2019年からは順次携帯電話充電コーナーが設置されて
います。
「5000番台」
5000番台は「クリスタルエクスプレス」「ノースレイン
ボーエクスプレス」の置き換え用として2編成が製造され
観光用・リゾートやイベントなどで使用されるグループ
ですが、様々な運用に使用することから、
「ジョイフルトレイン」や「リゾート列車」ではなく、
「多目的車両」として扱われます。
車体は1000番台7次車をベースに、基本構造は極力
変えず、一部の仕様などを変更しました。
これは代替輸送や増結への対応に考慮したものです。
車体デザインが、編成ごとに愛称があり、5001編成が
はまなす、5002編成がラベンダーです。
内装全体に木目調を取り入れたデザインとなりました。
車内はグリーン車の設定はなく、フリースペース車と
普通車で構成され、
フリースペースは通路を挟んでカウンター席10席と
4人掛けボックス席16席が配置され、
腰掛クッション表皮は茶色牛革が使われており、床材
は木目風のじゅうたん、照明キセ・荷物棚・客室仕切り
戸は木目調、中央天井とその他は茶色です。
窓付近にはコンセントがあります。
またフリースペース内の放送装置はハイクラスのスピー
カーを採用し、フリースペース専用の放送装置が付きま
す。
1000番台7次車がベースですが、多目的車両であるため、
仕様などを変更しており、
背面テーブルと別に中ひじ掛けにテーブルを内蔵。
中ひじ掛け下部にコンセントを2口設置し、座席生地の
背ずり部分は座席ごとに「はまなす「ラベンダー」
「新緑」「紅葉」をイメージした4色を採用しランダム
に配置されました。
車椅子スペースを従来の1カ所から、2カ所に変更され、
天井・荷物棚・客室仕切り戸をフリースペースと同じ
柄に統一しています。
また車販準備室にカウンターが設置され、多目的室は
個室兼用となりました。
キハ261系は2000年から宗谷本線の特急「スーパー
宗谷」で運用開始され、
2007年から石勝線・根室本線の特急「スーパー
とかち」に1・2次車が導入され、
2014年以降はキハ183系やキハ281系・キハ283系の
置き換え用として3次車が増備され、
2023年度までに7次車まで増備がなされました。
また2020年と翌年にかけて5000番台が1編成ずつ増備
され、老朽化した「クリスタルエクスプレス」と「ノー
スレインボーエクスプレス」を置き換えました。
2024年現在はJR北海道で特急型気動車の主力として
活躍しており、
苗穂運転所所属車は特急「宗谷」「サロベツ」で運用
札幌運転所所属車は特急「おおぞら」「とかち」
「ホームライナー」で運用され、
函館運輸所所属車は特急「北斗」で運用
釧路運輸車両区所属は特急「おおぞら」で運用されてい
ます。
「編成表」
「0番台」全車苗穂運転所所属
特急宗谷・サロベツで運用されています。
(100番)
101
102
103
104
(200番)
201
202
203
「1000番台」
(札幌運転所)
特急とかち・おおぞら・ホームライナーで運用され
ています。
(1100番)
1101
1102
1103
1104
1105
1106
1116
1117
1118
(1200番)
1201
1202
1203
1204
1205
1206
1216
1217
1218
(増結編成)
1301
1302
1303
1304
1305
1306
1307
1308
1336
1337
1338
「函館運輸区」
特急北斗・ホームライナーで運用されています。
(1100番)
1107
1108
1109
1110
1111
1112
1113
1114
1115
1124
1125
(1200番)
1207
1208
1209
1210
1211
1212
1213
1214
1215
1224
1225
(増結編成)
1309
1310
1311
1312
1313
1314
1315
1315
1316
1317
1318
1319
1320
1321
1322
1324
1325
1326
1327
1328
1329
1330
1331
1332
1333
1334
1335
(増結編成)1400番
1401
1402
1403
1404
1405
1406
1407
1408
1409
「釧路運輸車両区」
特急とかち・おおぞら・ホームライナーで運用されて
います。
(1100番)
1119
1120
1121
1122
1123
(1200番)
1219
1220
1221
1222
1223
(増結編成)
1339
1340
1341
1342
1343
1344
1345
「5000番台」全車苗穂運転所所属
観光列車・定期列車の代走・増結で運用されています。
5001+5201
5002+5202
これで終わります。
ありがとうございました。
(履歴情報)
2024.9.3 ページ公開