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今回は国鉄キハ54形の配置表になります。
「キハ54形」
1987年の分割化民営化に先立って、
経営困難が予測される、北海道・四国
の経営基盤整備の一環で開発された車両です。
車体はステンレス製軽量車体で、勾配や積雪に
耐える性能を得るためのエンジンを2基搭載し、
その一方で、台車や走行装置の一部は廃車発生品
を流用し、一部の機器にはバス用の汎用部品を
採用して、製作コストを抑えています。
キハ54は北海道・四国の2つの地域に導入され、番
台区分があり、その用途によって違いがあります。
0番台は四国向けの車両で、四国島内の地域輸送の
ため、短距離輸送に特化した収容力・運用コストを
重視しながら開発され、12両が製造されました。
外部塗装は当初、ミカンをイメージしたオレンジの
ストライブデザインでしたが、JR四国発足後にすぐ、
コンポレートカラーである、水色に変更されていま
す。
客室窓は二段式のユニット窓で、扉は折り戸式で、
バス用ドアエンジンが採用されています。
座席はバケット式ロングシートで、肘掛の役割を
重ねた仕切りが付きます。トイレ設備はありません。
2013年に1両がトロッコ列車牽引用として改造され
ています。
500番台は極寒地で使用される北海道向けの車両で、
過酷な気象条件の中での運用に備えて、随所に耐雪
凍結対策がなされています。
北海道向けは29両が製造されましたが、うち527~
529号は当初急行用であり、他の車両とは車内設備が
異なっています。
500番台の客室窓は小型の一段上昇型で、車内側の
内窓を備えた二重窓となっており、
ドアレールとステップに温水ヒーターを装備してい
ます。
開閉はドア横のボタンを押す半自動ドアで、ドアチャ
イムもあります。
車内は座席が四国内と同じく、バケット式ロングシー
トのセミクロスシートで、こちらはトイレを装備し、
527~529号は基本設計は同じですが、座席が転換ク
ロスシートと異なり、窓割は一般車仕様なので、
窓と座席の位置が合っていません。
2000年に急行運用は無くなり、一般車と同様の運用
となりました。
運用はJR四国所属車が松山地区で運用されており、
1990年の予讃線(伊予市~伊予北条)電化で高松運
転所に在籍していましたが、1500形の導入で松山へ
再転属しています。
現状は予土線・予讃線(松山~宇和島)・内子線で
運用中です。
しかし2030年度までに新型車両に置き換えられる
予定です。
JR北海道所属車は旭川と釧路に所属し、宗谷本線
函館本線(滝川~旭川間)で運用されています。
かつては廃止された留萌本線や富良野線・石北本線
の運用もありましたが、H100形の増備で撤退してい
ます。
「配置表」
0番台 全車松山運転所所属
予土線・予讃線・内子線で運用されています。
1
2
3
4 しまんトロッコ
5
6 すまいるえきちゃん号
7 おさんぽなんよ
8
9
10
11
12
500番台
(旭川運転所)
宗谷本線・函館本線で運用されています。
501
502
503
504
506
509
510 モケット交換済み
511
512 モケット交換済み
513 モケット交換済み
527 急行仕様車
528 急行仕様車
529 急行仕様車
(釧路運輸車両所)
根室本線・宗谷本線で運用されています。
全車前照灯ⅬEⅮ化完了済み。
507 流水物語号
508 流水物語号
515
516
517
518
519
520 踏切事故当該 2007年3月廃車。
521 地域探索鉄道花咲線PRトレイン
522 ルパン三世PR 789系座席車
523
524
525
526
H100形の増備で北海道でも動きがあると
見込まれますので、分かり次第反映します。
これで終わります。
ありがとうございました。
(履歴情報)
2024.8.13 ブログ公開