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今日は京都丹後鉄道のご案内です。

 

「概要」

 

西舞鶴と豊岡間の宮津線(通称 宮舞・宮豊線)と

宮津と福知山間の宮福線からなる114㎞で、

第三セクターでは、三陸・青い森・肥薩おれんじ鉄道

に次いで、4番目に規模が大きい鉄道です。

 

京都丹後鉄道は通称名で、正式社名はWIⅬⅬER TRA

SN(ウィラートレインズ)で、

高速バス会社のWIⅬⅬE EⅩPRESS(ウィラーエクスプ

レス)の子会社で、

主に列車の運営を担い、

北近畿タンゴ鉄道が車両・施設を保有する形となってお

り、この体制は2015年4月から開始されています。

 

北近畿タンゴ鉄道は1982年に宮福線を営業する

会社で、宮福鉄道として設立されたのち、1988年に

開業しました。

 

その後、JR宮津線を引き継いだのち、北近畿タンゴ鉄道

宮津線・宮福線となりました。

 

1996年に宮福線 福知山~宮津・天橋立間が電化・

高速化がなされました。

 

2008年からは経営改善策として、女性アテンダント

を導入し、

2013年からは観光列車あかまつ・あおまつや

翌年からくろまつが加わるなどしましたが、

 

しかし経営が思わしくないことから、2015年から

経営形態を変えて、

通称名も京都丹後鉄道となりました。

 

「車両」現有車両

 

(普通列車用)

 

「MF100形 200形」

 

宮福線の開業時に計6両が導入されました。

 

MF100形は一般車で、200形はイベント対応

車で、MF200形はカラオケ装置を装備しています。

 

MF100形 200形の車体や性能は同じですが、

内装・車体デザインが異なります。

 

車内はリクライニングシートで、2+1列配置とし、

トイレ設備はありません。

 

2019年から廃車が始まり、現在はMF102号のみ

在籍しています。

 

「KTR700形 800形」

 

宮津線の開業時に12両が導入されました。

 

KTR700形はトイレ付 KTR800形はトイレなしで、

車体の形状や性能は同じです。

 

車体は前面が丸み帯びたデザインで、前面ガラスは

カーブドガラスとし、

車長は20mで、出力は330Psとパワーアップしま

した。

 

車体デザインは当初、タンゴブルーと呼ばれる水色に、

千歳緑と鳶赤色の帯を巻いたデザインでしたが、

現在は車体更新により、それぞれ異なるデザインに変わ

っています。

 

車内は転換クロスシートを2+2列配置で、0系新幹線

の発生品を流用しています。

 

現在も12両全車が現役です。

 

「KTR300形」

 

 

MF100形 MF200形の置き換え用で、

2019年から5両が導入されました。

 

京都丹後鉄道へ新型車両が配属されるのは、

KTR8000系以来23年ぶりです。

 

車体は18mで、定員は105名となり、

デザインは奇数号車(301・303・305号)

が鳶赤色、偶数号車(302・304号)が千歳緑で、

太さの異なる金色の帯を3本巻いたデザインで、

 

車体色と前照灯の形は大江山の鬼伝説にちなんだ

ものです。

 

車内はクロスシートとロングシートのセミクロス

シートで、

クロスシート部にUSBポートを設置、

車椅子スペースや多機能トイレ、優先席を装備し

乗降口には開閉チャイム、

戸閉予告チャイム表示灯を設置し、

照明はⅬEⅮとし、省エネ化を図っています。

 

またボタン操作でドアを開閉できる、半自動ドアも

備えています。

 

主に宮福線の普通列車と快速列車で運行されています。

 

特急車両用

 

「KTR001系」

 

 

タンゴエクスプローラーの愛称を持つ特急車両で、

1990年と1992年に3両編成1本ずつ配属されました。

 

車体はハイデッカー構造で、先頭部はユニークな流線

型で、

最高時速は120キロです。

側面窓は全方向天窓で、中間車に洗面所・トイレ・車販準備室・自動販売機を備えています。

 

先頭車の後方に荷物置き場とカラオケ装置を備えて

おり、カラオケ用のスピーカー・スポットも備えます。

 

車体色は日本初のベージュメタリックで、第2編成は

発色を控えたデザインとなっています。

 

当初は京都発北近畿タンゴ鉄道直通列車で運用され、

1999年から新大阪発となりました。

 

2011年にJR直通列車を引退し、北近畿タンゴ鉄道内の

特急「たんごリレー」として運用されますが、

直通しないのに3両編成は過剰であることや、バリアフ

リーに対応しないことを理由に、

2013年に定期運行を終了し、以降は臨時列車や予備車

となりました。

2022年に第1編成が廃車、第2編成の車籍が残ります。

 

「KTR8000系」

 

 

1996年に2両編成5本が導入されました。

 

当初はタンゴディスカバリーの愛称があり、

天橋立の松林と砂浜や青い海をイメージしたデザインで

 

最高時速は120キロです。

 

8001~8004の2編成は電車併結タイプで、

8011~8016の3編成は高速タイプの2種類がありました。

 

これは当初電車特急と連結運転をしていたためであって、

1999年以降はこの区別が無くなり、共用使用となりまし

た。

 

車内はリクライニングシートが並び、豊岡寄りに展望スペ

ース、西舞鶴寄りに車椅子スペースとトイレ・洗面所を装

備します。

 

運用開始時は大阪発着でしたが、1999年から京都発となり、

現在の運行体制となっています。

 

2015年から2017年にかけて車体更新がなされて、

車体色は濃いブルーの一色に金色の帯を巻いたデザインと

なり、

車内は木目調を使用した和風テイストで、展望スペースは

フリースペースとなり、ソファーが配置されました。

 

一部の編成は帯の巻き方や内装を一部が異なっています。

 

「KTR8500系」

 

 

元JR東海のキハ85系2編成4両を譲り受けたもので、

このうちKTR001系の代替用として1編成2両を

2024年3月から線内の特急・普通・快速列車として

運用開始されました。

 

形式や保安装置を変更した程度で、車体や内装に

変化はなく、走行装置も変化はありません。

 

もう1編成は部品取りの車両です。

 

「車両」過去に在籍した車両

 

KTR1000・2000形

 

タンゴエクスプローラーを補助する特急車両として

北近畿タンゴ鉄道の開業時に導入されました。

 

元はJR西日本の急行型キハ58系で、第1編成は車体

色の変更やトイレを荷物室に改造、シートモケット

の更新を行い、

第2編成は先頭部を展望室に改造されていました。

 

車体は両編成ともシルバーメタリックに赤と緑の帯

を巻いたデザインでした。

 

展望室編成は不定期特急に使用され、第1編成は

展望室編成の増結や宮津線の普通列車に使用されま

した。

1996年に全廃され、在籍期間は6年でした。

 

これで終わります。

ありがとうございました。