お次は「展示車両・野外展示物です」
加悦鉄道資料館には、2019年に移転した
Ⅽ160号と、2022年に移転した、2号機関車・
ハブ3号・ハ4995号が展示され、
他にも腕木式信号機・コンテナも展示しています。
「展示車両」
(2号)
1873年にロバートスチーブンソン社(イギリス)で
製造された機関車です。
当初は16号で、その後12号→123号を経て、
簸上(ひかみ)鉄道の2号機関車となりました。
1926年、加悦鉄道の開業にあたり、
加悦鉄道が譲り受けました。
30年にわたり、主力機関車として活躍しますが、
1956年に漏水のため休車。
その後は加悦鉄道・加悦SL広場で展示され、
加悦SL広場閉園後の2022年3月に
加悦鉄道資料館へ移転され、保存・てんじされて
います。
当機は2005年に国の重要文化財に指定されました。
(ハブ3号)
1889年にハンデルチーベン社(ドイツ)で製造
輸入された客車です。
讃岐鉄道(現JR土讃線)・旧伊賀鉄道を経て、
1927年に加悦鉄道が譲り受けました。
形式の(ハ)は普通車(当時の3等車)で、(ブ)
はブレーキ付きを意味し、ブレーキハンドルは
荷物室に設置してあります。
1969年に廃車となり、翌年には大阪万博へ出展
された経緯をもちます。。
その後、加悦SL広場で展示されていましたが、
閉園後の2022年3月に加悦鉄道資料館へ移転されました。
日本に現存する最古の客車で、産業遺産などに指定されて
います。
(ハ4995号)
1893年に鉄道局新橋工場で製造された
客車です。
車体は非貫通で側面に4か所の外開きドア
が並ぶ、別名「マッチ箱」と呼ばれるタイプ
です。
車内は進行方向直角に畳敷きの座席が8列並
んでいます。
1928年に加悦鉄道が譲り受けました。
1935年に車体更新されて、形式はハ20とな
って形態が変わりましたが、
廃車後に復元されており、今日に至ります。
その後加悦SL広場で展示されてきましたが、
2022年3月に加悦鉄道資料館へ移転されました。
こちらも現存最古級の客車です。
(Ⅽ-160号)
戦時中に製造された産業用機関車です。
戦時中は鉱石輸送(ニッケル鉱石)に
使用されました。
戦後は旅客列車を牽引し、1949年から
1957年まで犬見鉱山専用線(福井県)に
貸し出され、
1957年に犬見鉱山専用線休止に伴い、
加悦鉄道に帰還しました。
1966年に廃車となり、京都市へ売却され、
大宮交通公園で保存されてきましたが、
再整備のため、加悦鐡道保存会が譲り受け、
2019年に加悦鉄道資料館へ移転したものです。
当機の兄弟機に、
B20形10号機(京都鉄道博物館)
№5号機(旧尾小屋鉄道)
が現存しますが、どれも戦後に製造されたものです。
「野外展示物」
(Ⅽ10形コンテナ)
国鉄時代に製造されたコンテナです。
今は全廃しており、原型では唯一のものとなります。
加悦鉄道資料館にて、倉庫として使っています。
これも一つの鉄道遺産です。
(腕木式信号機)
加悦鉄道資料館の目印でもある、信号機です。
腕木式信号機は手動式で、係員がハンドルで
操作しますが、加悦鉄道資料館のは、
動きません。
「終わりの言葉」
これで加悦鉄道資料館の紹介は終わりです。
このブログを見て、「行きたいな~」や
「興味ある!」という方、
行くなら~、今でしょ!
またコメントも受け付けております。
ありがとうございました。