いつも井上晴人のブログをご利用いただきありがとうございます。

 

鉄道車両のチームメンバー紹介編も最終話が近づいています。

 

最後は貨車について紹介します。

 

「概要」

 

貨物輸送で活躍している無動力車が貨車で、

日本では開業時ではなく、1年遅れて1873年から

貨物輸送が始まりました。

 

鉄道網の整備に伴って、急速に輸送量を増やしていき、

貨車の両数も増加していきます。

 

当初は出荷(しゅっか)量を考慮して、2軸車が大半で大型車

は少数でした。

 

また戦後の混乱期までは、陸上輸送が常識でしたが、1960年代からは、トラック輸送の発展や自動車との競争などもあって、これに先立ち、1959年からコンテナ列車が運行開始し、高速運転ができるようになります。

 

また自動車を運べる貨車まで作られ、自動車の新車を近くのターミナルからターミナルまで運ぶ手段となっていきました。

 

2軸車では、バランスの関係で、速度があまり出せず、

脱線事故を起こすケースもあって、なかなかスピードアップが

できませんでした。

 

しかし戦後から大型車が主役となってからは、徐々にスピードアップにつなげていったのです。

 

またトラック輸送などに対抗するため、1969年から直行便の「フレートライナー」を運行。

その一方で車扱いやヤード継走式輸送などを廃止したりしていて、徐々に活躍ぶりは縮小していきました。

 

結果、今では海上コンテナを含むコンテナ輸送やタンク車による

科学薬品・軽油・ガソリン輸送、石灰石輸送がわずかに行われている程度です。

 

現在でも貨物専用鉄道が少数ですがあります。

これらの鉄道は旅客輸送を行なわずに、貨物を専門に

運ぶ鉄道で、本名は「貨物専業鉄道」と言います。

 

次は貨車のメンバー紹介です。