今日は加悦駅や鉄道従事員が使ったものの紹介です。
通券箱
単線区間で同じ方向に2本の列車を運行させるとき、安全を確保するために使用していました。
戦中の鉱石輸送列車との並行運転の際は秘術品でした!
駅長さんが渡していました。
懐中時計
鉄道従事者専用の懐中時計です。
24時間表示で13時以降は赤字で示しており、ゼンマイ式です。
写真右は元加悦駅長の富田政二郎氏が使用していたもので、
2004年に本人から寄贈されました。
加悦鉄道従業員の名札
腕章
襟章
丹後四辻駅の駅長糸井氏(昭和11~47年まで在籍)が付けていたもので、
息子さんが2002年に当会へ寄贈していただきました!
日付印字機
駅の改札窓口にあり、厚みのある切符に日付を入れるために使われたものです。
この機材は2020年に閉園した、加悦SL広場の催しで行なわれた、再現列車の際に、実際に使われたものと同形
です。
今も京都丹後鉄道が同形を所持していますが、現状は未定です。
タイプライター
平板の文字に針を合わせて、キーを叩くとドラムの中の合金製活字が印字
されます。
これが使われたのも、かなり昔の話です。
手回し計算機
加算、減算 乗算 除算を右手のハンドルを回して行ないます。
昭和40年頃まで使用されました。
今の計算機の先輩と言ったところでしょうか。
英文タイプライター
鍵盤の英字を指でたたくと印字されます。
外国製です。
型押器
身分証明書(みぶんしょうめいしょ)・公文書などの発行に際して、不正乗車を防止するため、
会社独自の模様(もよう)を付ける器具(きぐ)です。
当館には2種類あります。
運賃表(うんちんひょう)(大正15年当時)
大正15年当時の実物(じつぶつ)で、玄関ホールで展示されています。
当時のものですので、今とは違う駅名もあります。
見た通り、運賃表には1円~20円と書かれていますが、これは今の金額で言うと、
お米90キロ分の価格を指すため、かなり高額です。
駅員用・駅長用帽子
左は駅員さんの帽子で、右は駅長さんの帽子です。
駅長さんの帽子は赤い色となっています。
四辻駅改札口の一部
こちらは四辻(よっつじ)駅にあった改札口の一部で、このうちの扉部にあたる回転部分です。
子供たちが足をかけたあとが、擦り(すり)減り(へり)、60年間の歴史を感じさせられます。
きんのう(金納)
各駅の収入(しゅうにゅう)金を、本社(加悦駅)へ送付するときに使用した袋で、四辻(よっつじ)・加悦駅に置かれていました。
改札鋏(かいさつばさみ)
改札口において乗車券の検査を行ったことを明らかにするため、乗車券類の下部にはさみこんを残すのに使用したハサミです。
都会では自動改札機の普及で見られなくなりましたが、
今も地方私鉄でわずかですが、活躍しています。
加悦鉄道資料館には6つのかいさつばさみがあり、形(かたち)も3種類ほどあります。
加悦鉄道の切符
卓上用磁石式鉄道用電話
この電話機は、通話用電池(蓄電池)、呼出信号用磁石発電機、送受話機、磁石電鈴からなります。
1回線のため、各駅独自の呼出信号を決めておき通話していました。
昭和50年頃まで使われていました。
「解説なしの展示品」
計算機?
出発合図用鐘
出発合図用拍子木
ホッチキス
重さを測る台車?