加悦鉄道資料館は、京都府北部の与謝郡与謝野町にある鉄道車両保存施設です。

 

「概要」

 

旧加悦鉄道加悦駅舎を利用した資料館であって、築96年になります。

 

加悦駅舎は1926年に竣工し、建築施行は田辺藤七さんがなされており、この方は旧加悦庁舎等も建てていらっしゃる方です。

加悦鉄道廃線後は加悦SL広場と観光案内所として利用されていました。

 

当初加悦SL広場の移転とともに、加悦駅舎も同じく移転するという予定でした。

ただ加悦町の指定文化財となったため、加悦SL広場への移転はしませんでした。

 

元の位置と現在地とは160m違いますが、これは1995年の加悦庁舎新築工事の際に移転したもので、

曳家移転したうえに、さらに180度回転して本来とは逆向きに向いています。

 

加悦鉄道資料館では、加悦鉄道にまつわる資料や貴重な工具類に駅で使われたものなど、また国の

重要文化財に指定されている、2号機関車に関する資料を展示、訪れる方に加悦鉄道の足跡を伝え

続けています。

 

また2019年に京都市から旧加悦鉄道Ⅽ160号を譲渡展示し、2022年に2号機関車と客車2両

(ハブ3号・ハ4995号)を移転展示し、リニューアルオープンしました。

 

 

「館内の紹介」

 

玄関ホール(元待合室)

かつての待合室の雰囲気を残しつつ、開業当時の運賃表や改札口など、

当時を忍ばせています。

 

(1)

かつての待合室を再現しており、加悦鉄道で活躍した、

キハ08の座席で一息できます。

 

(2)

振り子時計は今も動態保存、昔ながらの光景がしのばれます。

 

(3)

 

ケース内には、合図灯などが展示されています。

 

(4) 

なぜか駅舎にいるのに、まるで列車に乗った気分が味わえる待合室。

    お隣に2号機関車と客車編成がいるため、このような雰囲気が楽しめます。

 

(5) 

反対から見た玄関ホールの様子。

駅員さんは居ませんが、まるで改札口らしい姿が再現されています。

 

(6) 加悦駅舎の移転の写真や歴史を紹介しています。

 

第一展示室(旧駅事務室)

かつて駅事務室だったところで、今もその名残が残ります。

京丹後市の小巻のり子様より寄贈された作品(SLと鬼)

アクリル画の展示、実物の石炭や

(通票閉塞機)の動態状態で展示しています。

 

 

 

第1展示室の通路にも展示ケースがあり、加悦鉄道で使われた物を

展示しています。

 

第二展示室(元本社事務室)

 

 

(1)

加悦鉄道の資料や、合図灯・許可証等・その他の展示物を展示しており、見どころの多い場所です。他の鉄道資料館に無いものや、加悦鉄道で使われた道具や切符などがあり、一度では見きれないほどあります。

(2)反対側から見た第2展示室。

 

(3)奥には前照灯・信号機などを展示しています。

 

(4)2階へ通じる階段。

   2階は業務室ですので、一般の方は立ち入り禁止です。

 

※当館では、会員による無料の解説も行ないます!もしよければ声をかけていただてもらったら、いろいろ解説します!勉強にもなります!

 

展示品紹介

 

 

1 切符や記念乗車券に駅員さんが使っていた、用具を展示しています。

 

2 汽笛装置を展示、スイッチを押せば、音を聞くことができます。

 

3 駅で使われたものを展示しています。

 

4 加悦駅事務室で使われた、機材などを展示。

 

5 蒸気機関車の圧力計やスコップ、前照灯を展示してます。

 

6 鉄道博物館ではお目にかかれない、測量図や許可証など、

  貴重な資料も展示しています。

7 ほかにもいろいろなものがあります。

 

 

 

レールの展示室

 

 

リニューアルオープンで新たに出来た展示室です。

信州大学名誉教授 小西純一氏と長野市の直富商事様が協同で収集されたものです。

保線工事などに使う工具などや、19世紀から新幹線用線路までの100年間の線路の違いを示す20数点を展示、

日本の鉄道資料館・博物館で線路を展示保存しているのは加悦鉄道資料館のみです。

なお線路はもともと加悦SL広場で展示していたものです。

 

1 入口から見た展示室。

 

2 内部は30点のレールを展示しており、すべて19世紀に作られた貴重なレール

  です。

3 レール展示室出入口。

 

4 保線道具も多数揃えました。

 

5 レール展示室に入ったところにあるガラスケース。

  ここには保線や測量に使う道具を展示しています。

 

6 レールの名前を紹介しています。

 

館外の様子

 

 

加悦鉄道資料館の後(うしろ)には機関車Ⅽ160号とコンテナを、そして資料館のお隣には2号機関車と客車2両を保存展示しています。

※車内には入れません!

 

2号機関車と客車2両が立派な車庫に対し、Ⅽ160号が仮屋根と差が付く理由は、両者は所有者が違うためです。

コンテナは加悦鉄道資料館で展示しきれなかった資料を収納する倉庫として使われていて、かつては3個ありましたが、

もう2個のコンテナは2号機関車と客車2両の保存展示の際に妨げになったため、他のとある保存会さんに譲渡しました!

 

トイレ

 

 

トイレは第二展示室を通過しまっすぐ行った先にあります。

便所と書かれた看板は実際に駅で使われていたもので、正面に見えるドア(茶色のドア)が車いす対応トイレ、

右側に男性用・女性用トイレがそれぞれあります。

 

そのため車椅子の方でも安全にご利用いただけます。

 

暖簾(のれん)は丹後ちりめんです。

 

作品も展示!!

 

 

加悦鉄道資料館では、加悦鉄道関係の作品5点を展示しています。

 

1 京丹後市の小巻のり子様より寄贈していただいた、アクリル画

 

2 ほかにもいろんな作品を展示しています。

  右下の作品は5月に加わった新たな展示品。

 

最後に!

ご来館の際にはアンケートをお願いしています!

 

 

↑記入していただければ、もれなくレアー品が貰えます!

 期間限定ですので、お早めに!

 

また5月よりQRコードが登場しました。

QRコードを読み取っていただくとアンケートに答えることができます。

※QRコード設置場所は加悦鉄道資料館のみです。

 

 

お近くの観光スポットに便利なパンフレットも置いています!

 

お立ち寄りの際に、ご自由にお持ちください。

 

 

 

募金をお願いいたします!!

 

 

当会の保存活動をご支援、ご協力したいという方はアンケート用紙横に

募金箱を設置しています!

ご自由に募金してください!

 

募金されたお金はs会費・車両の修理費・屋根の設置に使わせていただきます。

何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

 

             

              お次は展示物を紹介します!