↑今も稼働中の大江山製造所、右端から岩滝線が発着していた。

 

大江山製造所(おおえやませいぞうしょ)および岩滝線(いわたきせん)とは、

かつてあった加悦鉄道の親会社である日本冶金工業の子会社と側線です。

 

「概要」

 

大江山製造所は大江山ニッケル工業の子会社となった岩滝精練工場として、1942年11月に完成しました。

これに先立ち、専用線岩滝線も開業し、大江山鉱山から当工場までの一斉輸送が始まりました。

 

地上60m 大煙突4本がそびえ立つ大きな工場の姿は、地元の方も驚いたことだと思います。

 

当初は軍需工場に指定されていましたが、昭和20年に解除となり営業停止となってはいますが、自動車部品や自転車部品の製造をしていました。

1950年に勃発した、朝鮮戦争で重要戦時物資が世界的に追及されるようになるのですが、ニッケル不足は激しいものでした。

そこで、高品位の鉱石をニューカレドニアから輸入し、

フェロニッケルの精錬を行うこととし、宮津港で陸揚げした後に陸送輸送する感じで一致し、1952年に製錬を開始するとともに再開を果たしました。

 

加悦鉄道廃止後も存続し、今もフェロニッケル製錬を続ける工場です。

現在はできたフェロニッケルはダンプカーが輸送しています。

 ← 今も残る岩滝側線の跡 (橋脚の跡)。