大江山鉱山駅(おおえやまこうざんえき)とは、かつてあった専用線大江山線の駅です。
「概要」
大江山にニッケル鉱が見つかったのは1934年のことで、日本冶金工業の社長であった森さんが見つけたものでした。
海から近く、陸送を使えば輸送可能と判断した日本冶金工業は、1939年に加悦鉄道を買取となります。
大江山線は大江山鉱山からニッケル鉱石を運ぶため、日本冶金工業が敷設した路線で、1940年6月に開通しました。
当時はここにトロッコで運ばれてきた鉱石は、鉱石積込場から人力で貨車に積み込まれていました。
その後は、同場所にベルトコンベヤーが完成すると、ベルトコンベヤーから専用の積込ホッパーなどの新設備で大量の
鉱石を出荷できるようになりました。
しかし昭和20年8月15日の終戦により、大江山鉱山は閉山となり、採取は休止せざるおえなくなりました。
現在も鉱石を乾燥させる際に使われた煙突3本が現存しています。
かつてはここに積み込みホッパーなども残っていましたが、加悦SL広場移転により、解体処分されてしました。
戦後は日本冶金工業が所有し、元号が平成となった後、1996年同場所に鉄道博物館である、加悦SL広場となって生まれ変わりました。
また周辺も大きく一変していて、ゴルフ場や喫茶店におみやげ屋さんなどが展開しているほか、町所有のグランドもあります。