丹後山田駅(たんごやまだ)とは、かつてあった加悦鉄道と国鉄宮津線の駅です。

 

「概要」

 

丹後山田駅は大正14年7月30日の峰山線宮津~当駅間開通とともに開業した駅で、加悦鉄道の駅としてはこの翌年に開業しました。

現在は与謝野駅と呼ばれていますが、かつてはこの駅名でした。

 

また現在は1~3番線ですが、かつては加悦鉄道の1・2番線がありました。

また当駅はかつて貨物取扱設備があり、側線や貨物ヤードに後から貨物乗り入れのために、乗り入れ用のポイントなどがありました。

 

1942年に当駅から日本冶金工業岩滝側線が開業・発着していて、

戦時中の鉱石輸送や原料を輸送する際に使用する、当駅に待避線なども設置されていました。

しかし、戦後は鉱石輸送が無くなり、待避線も撤去され、岩滝線も戦後6年ほど延期されますが、

1951年に再開され、貨物輸送が再開されて、廃線まで運行が続けられていました。

 

加悦鉄道廃線後は、ホームや側線が撤去されました。

そして丹後山田駅は北近畿タンゴ鉄道の開業により、駅名を野田川駅となりますが、2015年に現在の駅名となり今日に至ります。

かつて貨物ヤードだった場所は、保線車両の待機場所となっています。

 

また与謝野駅の旧加悦鉄道ホーム跡は、地元有志たちにより、桜の木が植えられているほか、地元農家さんの畑の一部となっています。

 

加悦SL広場閉園後、当初与謝野町とは、動態車輛3両をこの駅の脇にある、町の私有地を加悦鉄道保存会に借用し、動態保存をするという話がありましたが、課題が多いため、実現しませんでした。