現在  p井上晴人撮影        昭和初期 

 

加悦駅とは、かつて 京都府与謝郡与謝野町にあった駅です。

 

「概要」

 

加悦駅舎は、加悦鉄道の開業に合わせて大正15年に建築されたもので、建物の設計者は確定できませんが、与謝野町は設計者が馬場勝弥としているものの、確かではないです。

建築施行は福井県小浜市の田辺藤七に発注しています。

 

田辺藤七さんは他に丹後四辻駅や丹後三河内駅に旧加悦庁舎の建築施行にも携わっています。

 

やや高い洋風建築で、建物外観の白い板壁に緑の瓦をのせた姿は、茅葺屋根の多かった時代では、新しい街を象徴する建物として異彩を放ったことと思われます。

 

加悦駅舎は開業から3か月後に発生した丹後大震災でも耐えきり、震災復興にも貢献したと言われています。

 

「加悦駅構内の様子」

 

加悦駅構内には、加悦機関区があり、当初は転車台が設置されていませんでしたが、後から転車台が設置背れています。

これは戦時中のニッケル鉱輸送に備えたもので、1942年に設置されました。

  ← 昭和30年頃の加悦駅構内と、転車台に乗る2号機関車。

 

戦後も使われていて、蒸気機関車やディーゼル機関車などが使っていたようです。

またこの一部を使い、加悦SL広場が開設されました。

オープンは1977年9月でした。

 

廃線当日は多くの人が集まり、最後を見届けました。

 

 

 

「加悦鉄道廃線後」

 

加悦鉄道の廃線後、旧加悦SL広場の観光案内所として活用されましたが、広場移転に伴い、当初は当駅もともに加悦SL広場へ移転予定でしたが、旧加悦町の指定文化財になり、加悦町が保存することになり、元の位置から160メートル放し180度回転され、耐震補強工事も行われ、建物の曳き移転と修復が行われ、美しい姿になりました。

しかし待合室部分は老朽化が激しいことから解体され、新しく復元されたものとなっています。

 

現在は加悦鉄道資料館として使われ、加悦2号機関車や加悦鉄道資料を展示し、訪れる人々に加悦鉄道の足跡を伝えています。

2022年からはさらに新しくなり、リニューアルオープンする予定。

 

※ リニューアルオープン時期は未定。


↑またサイクリングロードには、こういった看板を設置しています!是非お越しになった際に見てみてください!