103号とは、カヤ興産が2003年に宝塚ファミリーランドより購入した蒸気機関車です。
「概要」
103号は1915年、アメリカのポーター社で製造され、1917年に山口県の長門(ながと)鉄道が同形1両とともに輸入し、
長門鉄道101号と命名されました。
地域の人は、長門ポッポと呼んでいました。
1947年に滋賀県の東洋レーヨン滋賀工場に買い取られ、入れ替えで活躍したあと、1964年に現役を引退。
同年、宝塚ファミリーランドに寄贈され保存されていましたが、宝塚ファミリーランド廃園のため、カヤ興産が購入し
加悦SL広場にて展示されてきました。
加悦SL広場閉園後、2021年10月に、山口県の有志たちである「長門ポッポを守る会」が引き取られ、下関市豊田町にある
「道の駅蛍街道西ノ市」で保存展示されています。
同車は加悦SL広場閉園後の譲渡先に引き取られた、第1号です。
現在現存する長門鉄道車両としては、この101号のみとなります。
「主要諸元」
製造年 1915年10月
車体長 6m
自重 18.2t
ボイラー圧力 12。0kg
「加悦SL広場へ搬入後」
加悦SL広場到着後に、加悦鉄道保存会で元の姿に戻す取り組みを始めるはずでした。
それはそもそも、103という番号は宝塚ファミリーランドで命名されたもので、103号という番号は長門鉄道に存在しないためです。
もう一つは連結器回りの赤いバンパーも現役時代は付いておらず、宝塚ファミリーランドで付けられたと思われます。
加悦鉄道保存会では、これも外す予定でしたが、周年祭を控えていたため断念しました。
結果的には現役時代とは一味と違うものとなりました。
「長門ポッポを守る会の反応」
同会の会長は、「ホッとしている。 SLを通じて古里の歴史を知ってもらい、街の活性化につなげたい」と話しているようです。