「曼珠沙華」の練習1回目です。言葉で音取りの練習から始めました。
イタリア語の指示は、”遅く、愛情込めて、あたかも語るように”です。
GON Shan のアルトソロから始まります。Gon は鼻濁音にしないこと、はっきりと発音
いずみホールで届くように声を響かせる。
クレッシェンド、ディクレッシェンド、ピアノ、メゾフォルテなど、指示はいっぱいあります。
納多先生から沢山の、注意指導を受けましたが、書ききれません。
 歌いこんで身につけるように
 音符を追っていると日本語の表情がぶち切れます。
 そうならないように、日本語の言葉をひとつの単語として表現しなければならない箇所
 がいっぱいあります。北原白秋、山田耕筰は、日本語の美しさを意識した人たちです。

中村先生が来られて、男声、女声に分かれました。
 男声、納多先生担当で「曼珠沙華」音取りを通しました。難しいのを選んだか?
  (納多先生の独り言でした。)
「この道」に入りました。最初のアカペラ部分 テノール明るく歌って下さい・
  ”この道はいつか来た道~”明るい回想です。暗い思い出のように歌わないで!
 1番から4番まで通しました。

合同練習になりました。
 「曼珠沙華」最初のアルトソロ
  ”どこへゆく~”声を響かせる、mfからpianoです。
  ”ひはまひる~”2回続きますが、2回目はエコーのように!
  ”ひは~”の「は」の音(ド音)ピッチ下がらないように!
 「この道」
   4小節~5小節 スラーを歌うように、ソプラノ柔らかく歌って下さい。
   10小節 アルト おいしい音です。自信をもって出して下さい。

今日練習した「曼珠沙華」「この道」の詩人、作曲者は共に、日本語表現の美しさ
 に取り組んだ先駆者です。編曲者の林光さんもまた、日本語オペラの可能性を模索した作曲者
 として3人とも、同じ土俵に立っていると言っていいかもしれません。
 日本語表現の美しさを担う気持ちで練習を楽しんで下さい。音を楽しむ”音楽”です。
                          そして、言葉の美しさです。
           練習日誌 担当の日はメモをとるのに忙しい 黒田正純でした。