夫と二人で

夫と二人で

食道がんで夫を亡くしました。
闘病中のこと、亡くなるまで、そしてその後の日々を書いています。

退院前日の日曜日です。

私は家に帰ってお弁当を作っていました。

「家はぬくぬく、ティシュ足りる?」とライン送ったら

「早く帰ってきてください。今淀川の堤防付近にいます。これからうんこ行きたい。すぐ帰ります。」

「○○ちゃん、助けて!」せん妄が起きてその上昨日の便秘薬が効いたようです。

「待って今行くから」

「看護士さん呼び」

「うんこしたいって言い!」

「ベル鳴らせ!」

日曜日だったので友達がいたのですぐに車で病院まで送ってもらうことにしました。

途中でまたラインがあり「我慢できそうです。ごめんなさい。今マンションにいます」

まだせん妄から解けていない。

あなたは病院にいるのよ。病室に駆け込むと

「○○ちゃん、よかった!間に合った」と喜び「間に合わなかったらベッドの横でしようかと思った」って。

ベッドの横には椅子の形をしたトイレがおいてあるのですがそこにしたらいいとも

看護士さんをベルを鳴らして呼ぶとかとも思いつかなかったようで

トイレに座らすと始めてみるくらいの大量のウンチをしてそれがおかしくて大笑いしました。

もう絶対に家に連れて帰ろうと看護婦さんに明日帰ると伝えました。

でもいま思うとその日が10日で亡くなったのは18日。

13日も遠回りしたんですよね。

家にいさせたかったな。

それまで入院を拒否して半年以上も通院しいて頑張ったのに何で最後の最後にこんな回り道をしたのか

悔やまれてなりません。

 

今の家は2017年の9月買い換えた家です。

当時私の体調がよくなくて二人家にいるようになったら前の家では少し狭いと思ったのと

ここが南向きだったので売り出されたその日に買いました。

手続きやら部屋のりフォームなどで入院の1週間前に夫が一人で引越ししてくれました。

と言っても同じマンションの同じ階。5軒ほど離れているだけなんですが。

夫はたいそうこの家が気にいりました。

大阪平野が一望できて新幹線、モノレール、飛行機と見える風景を喜びました。

さぁ明日はお家に帰ろうね。