バーを出て2階に上がるアホのドアの前でアホはあたふたしている。

そのうちイライラし始める。

鍵が無い。

へっ!?

幾ら持ってる?

なんで?

    

壁突き破って中に入るからさ,でもコレって半分は君の為でもあるから。たぶん150㌦もあれば足りると思うけど。

どアホッ!!! 払うかっ!!

いくら宿を提供してくれるといわれても,さすがにナイスにするのにも限界がある。しかも怪しさがところどころに見えていたので....

アタシは疲れてるけど何とか他を当たるわ。

150ドルなんて馬鹿げてるし,ココが本当にあなたの家なのかどうかさえ怪しくなってきたから。

      ドア突きやぶるって...こんなときに鍵無くすなょ


ドアを突き破りたいならご勝手に。

でもソレはアタシとは何の関係も無いことょ。

結局アホはドアを突き破り 私たちは中にか入ったが

!

僕はカウチに寝るから君はBEDをどーぞって言ったよね!? ね!?

BEDなんてないやんけ~!!! うそつくな~ボケェ~っ!!!!!

すでに150㌦の件で ←払わないけど)でキレていたワタシはまた キレた。

あたしは床で寝るわね。

…………………….

結局カウチで寝せてもらいアホは床で寝ていた。

少なくともそう思っていた。

寝ていた私はなんだか体が揺れるので目が覚めた。


!?!?!?!?!?!?!



なんとアホがワタシの体を触ろうとブランケットの中のわたしの太ももを撫でているではないか

‘チョット!! アンタなにすんのよ!! どーゆーつもりでやってんのよ!!

‘ごめんでも僕の彼女は忙しくって最近寂しいんだ’

あほかっ!知るかっ!

つーか彼女を言い訳に使ってるけど今日までCaliでバケーションとってたのはどこの誰じゃ!! 欲求不満でココで手だすなら,CALIでもそうとう楽しんだハズ

ごめんなさい ごめんなさいと半泣きしながら謝り続けるので 

ワタシにそんな気はないということと もうしないという事を約束させまた寝た。

がしかし

     アホは死ぬまで治らないというが...やはり

アホは何を勘違いしたのか,またやってきた。そして言った 口でいいからしてくれないかと….

怒りと怖さが一瞬にしてワタシに乗りかかってきた。


泊めてやったからとナメられている怒り


ヒョコヒョコ着いてきた自分への怒り

          私的にはヒョコヒョコがないんですけどね...


それからレイプされるかもしれないという恐怖 だった。

ワタシの頭はフル回転した。

どうやればコイツから逃げるべきなのか?

いざという時はとりあえず何を持って逃げればいいか?

でも外はまだ暗くこの辺のことは全く知らない…..そして雪。


今ココで外に出るとしたら確実に自分の荷物を全て持って出る事は不可能であろう。

          腕を捕まえられたら終り


ワタシは斜め前にある小さな部屋に逃げ込む事に決めた。


物置のような部屋だったが足を投げ出して座る以上のスペースがあることは出来そうだった。

わたしは なんとか説得して言う事を聞かせようとするアホを無視して突然その部屋に向かって走った。


待て! 戻って来い! 話をしよう!


中に犬がいたがこの際関係なかった。レイプなんかされてたまるか!


わたしはPASSPORTと財布だけ入っている小さなパースを握り締めていた。

アホはドアをガンガン叩き 謝った。

それは1時間半ほど続いたが次第に疲れ果てたのか静かになった。

時間は6時頃だったと思う。


部屋にいるアホの状態とワタシの荷物から外へ出るドアまでの距離を確認するためにそっとドアを開けた。

アホは寝ている。幸いワタシの大きな黒いバッグはドアの近くにあった。


行ける。


確信したワタシは 足音に今までに無いくらいに神経を集中させてそぉーっと歩いて荷物を持ち上げた。


あと数歩でドアノブに手が届く!!


まだ薄暗かったが雪はもう止んでいた。


やった!!! 成功!!!!

ながかったなぁ~あの数時間は。

ワタシもナイーブだった。

   *ナイーブは英語で経験が浅いなどアマチャンのこと


これがワタシの初NY。

最初で最後のアホ男。

ワタシは以前わざわざクリスマス時期に(しかも12/24!!NYへ行った事がある。

その時のCALIFORNIAからNYへの移動の飛行機で出くわしてしまった男。

その男こそが今日の主役(主役という言葉はもったいないが)アホ男。

名前は忘れた。覚える価値もない。

そのJFK8時頃付くはずの飛行機はなんと 遅れも遅れて夜中の12時にJFKへ到着。


クリスマスイヴという事で フリーのシャンパンが配られ機内は祭り騒ぎ。

枕を投げ合ったりしてはしゃいでいる。


実家にクリスマス帰省する若者たちであふれていたのだ。

ところが

なんとワタシはすっかり忘れていた。

世界各国からもクリスマスに合わせてわざわざNYに遊びに来る人たちがいることを…..

LA 特に私が住んでいたエリアはいわゆるGHETTOと呼ばれる地域(ブラック,ヒスパニック系がほとんどでギャングもいる)で外から人が遊びに来たりする所ではない。

そんな感覚が違ったところにいた私の周りにはNY出身の人なんていなかったし,ましてやわざわざ有名だからといってNYのツリーを見に行くなんて人の存在を知らなかったのだ。

そしてわざわざ寒い時期にLAに観光に来る人も大していないので,その感覚でNYへ行ってしまったので もちろん宿も付いてから探せばいいと思っていた。

もちろん全てのHotel Motel Hostelに空きがあるわけも無かった。

痛恨のミス。

JFK空港についてハシャグ人たちを横目に電話を次々に掛け宿を探すワタシは 

きっと変に映っていたであろう。


仕方ない。貧乏しか知らない生活が招いた悲しい現実。

外には しんしんと降り積もる雪。 

なんとか探さなければ...

YELLOWヘ゜ーシ゛に載っている宿全てに空きが無い事を確認し,絶望しているワタシに声をかけてきたのが ブラッド ピット似アホ男。


機内で枕投げを始めた男だ。なんとなくリーダー的存在だった。(あくまで機内の中)

泊まるところ探してるの?

今からみんなで,ホラ枕投げしてたやつら全員でマンハッタンのハ゛ーで2,3杯飲んでからオレの家に来るんだ。彼女連れのやつもいるし,僕の彼女も後から合流するからおいでよ。

時すでに真夜中過ぎ。雪は降り積もっている。初NY

とりあえず行くか。

ハ゛ーに着いて3時を少しすぎた頃 アホがアタシのところにきて言った。そろそろ行こうか?

みんないなくなっちゃたんだ。

アホの家の下はハ゛ーになっていてダーツやプールがあったのでまずそこに立寄ってダーツをした。感じのいいローカルなハ゛ー。

私たちはごくごく普通の会話をしダーツを楽しんだ。


しかしアホがトイレにたったときに店にいたおじさんが言った。


彼に気をつけなさい。いい奴だが問題がある。

その横で店のおばさんも頷いている。

その時わからなかったが,1時間後ほどたって私はその意味を知る


TO BE CONTINUE...

アタシが住んでいたエリアにいたhomelessの話。

かれは推定50代後半 

黒人男性で大抵ATMの近くに長い足の方ひざを立てて座っていた。

どこかのお店のゴミ出しを手伝っていて底から収入を得てもいたみたい。

アタシの生活もカナリ苦しかったのだが,


小銭があるときや余裕があるとき または ランチが多すぎるときなどはそのとき持っている物をおすそ分け(!?!?っていうの?あってる??)したり,たまに世間話もしていた。

ある日彼が座っている所のATMからお金を引き出そうとカードを入れようとしたら,


彼は“そのATMは壊れてるよ”と言った。


アタシが、そーなの?と聞くと 


“カード入れると出てこないよ”と教えてくれた。

アタシはありがとうと言って隣のATMに移った。

何の問題もなくいつもどうりお金を引き出す(少ないがコレもいつもどおり)。

ところが隣に30代前半くらいの白人が

お金を引き出そうとしてカードをATMに食べられてしまい



Oh, shit! を繰り返しマシンを叩いてみたりボタンを押してみたり(日曜なので人はこない)イロイロしている。

しばらくして彼は,あきらめて乗り付けた赤いオープンカーに乗って去っていった。

アタシは,教えてくれたhomelessになんで彼には教えなかったのかと聞くと。


彼はこう答えた。

"俺はアイツを知ってる,この辺でよく見かけるからね。


でもHIすら言わない。俺を人間としてみてないんだよ"