オーダー品のご紹介
こんにちは。”お仕立て屋 いでこ”です
今日のオーダー品紹介は「憧れのデザインで作るオーダーバッグ」です。
お店やネットショップで見かけるバッグたち。
かわいいバッグやスタイリッシュでおしゃれなものがたくさんありますよね
でも…
「ここに飾りはいらないのよね」
「ポケットのカタチがこうじゃないの」
「ほしい色がないなぁ」
こんなことありますよね
今回はこの「あと少し!」をお仕立てで解決します。
ご相談内容
「ほしいデザインのバッグがあるんだけど、再現できる?」
「どんなバッグか、参考になる画像はお持ちですか?」
そして送られてきたバッグの画像を見ながら、お客さまのご要望に沿うバッグ作りがスタートしました
お仕立ての流れ
今回は型紙の持ち込みもない「フルオーダー」となりました。
どんな流れで作っていったかを紹介しますね。
ご要望をヒアリング
- このデザインで外せないことはなにか
- バッグの内外にポケットは必要か、どんなポケットがいいか
- 使い方はどうする予定か
- 色や柄はどうするか
お聞きしたことの一部を紹介しました。
バッグをイチから作るのは意外と考えることが多いんです
「そんなこと、思いもよらなかった!」とおっしゃるお客さまも結構いらっしゃいますよ。
たくさんの質問に答えながら作るので、より自分で作ったバッグという感覚が強くなります。
打ち合わせも楽しんでもらえたら、私も嬉しいです。
型紙づくり
おおよそのことが決まったら、今度は画像を参考に型紙を起こします。
寸法をあわせてバランスを整えながら最初の型紙ができあがります。
試作品づくり
第一号の型紙を使って試作用の布でバッグのカタチを作ります。
お客さまにイメージを確かめてもらうためと、いでこが本番でちゃんと縫えるようにするための練習を兼ねて作っています。
紙だけでは分からない寸法のズレや布になったら雰囲気が変わることもあります。
縫えると想定してたけれど、実際は縫う順番を考えなければうまくいかない工程もあるんです。
実物を見ながら、出来上がりのバッグの仕上がりについても相談します。
「カッチリ」がいいか「ふんわりしつつもカッチリ」か「くたっとした」バッグがいいか。
どんな接着芯を貼るかで調整できます。
今回は「バリカッチリ」に決定
試作品を持って布選び
お客さまと表現していますが、実はお友だちなんです
一緒に布を選びにおでかけしました。
布屋さんにはたくさんの布があります。どんな布を選べばいいか迷ってしまいます。
縫いやすい布は「収縮性のないもの」「薄すぎないもの」です。
しかし収縮性がある布を選ぶ場合は接着芯を貼るなどして、縫いやすくすることもできますのでご相談ください
せっかく作るんだから、とことん好みに寄せたい気持ちは私も同じです
今回はやや伸びる生地を表側に、シックだけど柄が多いシーチング生地を内側にすることに決まりました。
ファスナーやヒモなど、他にも理想のデザインのために必要なものを揃えました。
制作開始
購入した生地をお預かりして制作開始です。
型紙と試作のお陰で縫う順番が決まっています。裁断したら芯を貼ってどんどん縫っていきましょう。
途中でいくつか確認しながらカタチにしていきます。
ファスナーを本体に付ける部分は全て手縫いの作業になりましたどれだけきれいに縫えるか腕の見せ所です
できあがり
理想のデザインのバッグが完成しました。
ここまでどんなバッグができるか参考画像が何もなかったので、分かりづらかったと思います。ごめんなさい。
途中経過の写真をなにも撮っていなかったもので、紹介する画像がありませんでした
巾着風ショルダーバッグ:正面
黒いシックなバッグが誕生しました
開閉部分
ファスナー仕様になっています。ファスナーの台座にもバリカタ接着芯を仕込んでおくことでスライダーがスムーズに滑るようにしました。
バッグの開閉で感じるストレスは雪だるま式に増えますからね快適さも大切です。
側面ポケット
コンシールファスナーという、布の間にかくれんぼするような仕様のファスナーを使いました。
なるべく表のデザインに響かないものを~というのもお客さまのセンス
開くと内側同様の柄がひょっこりのぞきます。おしゃれ
キーストラップも付けています。写真では見づらいかも💦
底
ゴールドの底鋲を5つ付けています。底鋲だけでなく、底板も入っています。
見た目のふんわりした感じに反してバリバリにカッチリしたバッグなんですよ
標準体型の女性トルソーさんに試着してもらいました。
やや大きめといった印象です。
「荷物が少ない人なら軽く一泊旅行ができそうだね」
なんて話したり。
モデルいでこ
私がさげるとこんな感じです。お客さんにお願いしたら逃げられちゃいました
お客様の声
「できた!すっご!自分で頼んでおきながらめんどかったんやない💦すごいきれいにできてる」
「やっぱりかわいい。テンション上がるね。え~かわいい」
「いっぱい入るしっかり使うね」
画像だけで満足してもらえるバッグができるか心配だったところもあるので、喜んでもらえてよかった
今度はこのバッグで一緒におでかけしようね。と約束もしました。
今から楽しみです
オーダーいただき、ありがとうございました