久し振りに実家に帰った。シャツにこびりついた汗が冷えて気持ち悪い。ここでは水道代やらを気にする必要が無いので昼間から浴槽に水をめいっぱい溜めて飛び込んだ。
水の中を漂い、俺の身体が浮遊感に溺れる。蛇口からは水が流れたままだ。
蛇口から垂れ流される錆びた味の水を口をつけて直接飲んでみた。
それから、俺はばあちゃんちに行った。冷凍庫の上から二段目を開けると必ずアイスがある。スイカバーをくわえながら64のスマブラをやるのが日課なのだ。
俺は必ずカービィを使う。長くジャンプ出来るのでプレイヤーが下手くそな俺でも殺さずに済むからだ。
俺はカービィが大好きだった。こいつと一緒にずっと戦って来た。いわば戦友だ。
そ んなある日。俺は従兄のたろちゃんとスマブラをやることになった。たろちゃんはキャプテン・ファルコン、俺はもちろんカービィだった。エアコンが無い部屋 のせいで手に汗が滲む。そのせいか、とうとうコントローラーがイカれて動かなくなった。しかしそんなことで戦闘を中止してくれるたろちゃんでは無かった。
俺のカービィはなすすべなくファルコンパンチで宙に浮いた後、CPのフォックスに「ファイヤーッ」てやつで地面に叩きつけられ、ヨッシーに「ケロンッ」ってやつで卵にされたままゼルダ城の外へ落とされた。身動き1つ取れずに。そして俺はひとりゲームオーバーになった。
「ほら見ろよ俺の撃墜数!17だぜ?17!」
「返してよ。」
「は?」
「カービィ返してよ。」
「は?知らねーよ。いいからもう1回やろーぜ。またカービィにすればいいじゃん。」
「そうゆうことじゃなのに…。そうゆうことじゃないのに…。」
俺は泣いてしまった。もうあのカービィは戻って来ない。大切な人の代わりを同じ人間だからといって他人が務めることが出来ないように、次にカービィを選んだとしてもそれはただのよく似たプログラムだ。俺の戦友のカービィは死んだ。
カービィは死んだ。その言葉の響きだけで涙は次々と溢れた。
ふと目を覚ますと、蛇口の水が出たまま、浴槽から滝のように溢れていた。蛇口をひねった時の音がカービィの声のように聞こえた。
※ちなみに当時の僕はネスのPKサンダーばっか多様するので、友達の家を出禁になったことがあります(笑)
え?カービィ?何それ?理科の実験で使うやつですか?(笑)
【こうちゃんの好きなやつ3】
あん?誰がB(usaiku)-BOYだ。ちょっと表出ろ。