脚本を書き始めて20年あまり、
仕事としては15年ほど、
さまざまなシナリオを書いてきました。
最初の5年は、テレビ関係のお仕事を担当していました。
次の5年は、紙媒体の漫画やソーシャルゲームのお仕事が増えました。
最近の5年は、電子の漫画や配信のアニメに軸足が移りました。
節操もなく、さまざまな業界を移り歩いてきたと我ながら思います。
「信念がないなぁ」と思う方もいるかもしれません。
ただ、シナリオライターの立場から見ると、
ここ最近は、あまりに市場の変化がめまぐるしく、
土俵を変える覚悟がなかったら
振り落とされていたと思います。
大きなきっかけは、コロナ禍でした。
在宅の方が増え、
通勤中に楽しむソーシャルゲームより
自宅で楽しむ据え置き型ゲームが
盛り返してきました。
一方、外に出られないことから
書店で購入する紙媒体の漫画が減り、
どこでも買えてどこでも読める
電子書籍が急伸しました。
一口に、シナリオライターといっても、
紙媒体のお仕事と、電子のお仕事では
かなり性格が異なります。
紙媒体のお仕事は、企画を立ててから
売上の結果が出るまで、一年以上かかることもあります。
経済用語で言うところの、PDCAサイクルが遅いのです。
そのため、編集者さんは、
当たるかどうかわからない企画でも、
見込みがあると思えば、動かします。
一方、電子媒体は、
結果が出るのが、紙媒体より早いです。
また、どのような方向性の作品が
売れているのかを
確認するのも容易です。
そのため、電子媒体の編集者さんは
紙媒体の編集者さんより、
マーケットのデータを重視する傾向があります。
電子書籍のアプリを利用されている方は、
似た傾向の作品がズラリと並んでいる売り場を
目にされたことがあるかと思いますが、
これは、電子書籍がデータを重視するために
起こったことです。
そんな環境で仕事をするうちに、
「シナリオライターも、データに強くならないとまずい」と
私は思うようになりました。
電子書籍のストアは、ユーザーの利用状況から
好みに合いそうな作品を探し出し、
リコメンドします。
こうした環境では、
「アプリにリコメンドされるかどうか」が
ヒットに大きく影響します。
良くできた作品であっても、
既存の作品と共通する要素がなく、
「どのユーザーにリコメンドすればいいか分からない」作品は
電子媒体では、埋もれることがあるのです。
このような環境では、
良い作品を作ることだけを考えていても、
シナリオライターとして生き残ることは難しいかもしれない、と
私は思うようになりました。
良い作品を作ることはもちろん重要なのですが、
アプリにリコメンドされることも
同じぐらい重要なのです。
しかし、これは、マーケットのデータに精通していなければ、
なかなかできないことです。
どうすれば、データに強いシナリオライターになれるのか。
そのことを考え続けた結果、私は
「実際にデータを取ってみよう」と思いました。
最初の一歩として、
私はネットに作品を投稿することにしました。
シナリオそのものは、読み物にはなりませんので
小説を書きました。
シナリオと小説は書き方が違いますので、
手探りな部分は、正直あります。
本作が商品になるかどうかは、分かりません。
ただ、自分なりに、
これまでの経験を活かして
書いたつもりです。
もしよかったら、ご一読いただき、
ご感想などをいただけるとありがたいです!
リンクは以下となります。
https://tales.note.com/holy_roses9581/wqms2pcygar6b
データに強いシナリオライターを目指して、
今後とも精進していきます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
