Q.小学校3年の娘のことでご相談です。


熱心な先生に見て頂いていて、コンクールなどにも挑戦しております。


しかし、最近、ピアノを弾くと、手首や腕が痛くなると言います。
特に、指を開いた時や、ボリュームを出す曲などで痛くなるようです。


このままこのような弾き方を続けてよいのか不安になります。


先生に脱力について伺ってみましたが、手や身体が大きくなればできるようになるし、
耳でよく聴いて弾くことが脱力につながるので、よく音を聴くように、と言われました。


子供にも脱力というのは、できるのでしょうか?
また必要なのでしょうか?


A.私は、小さい子供こそ、初心者こそ、脱力をしっかり身につけることによって、
その子それぞれの自然な奏法で弾けるようになると思っています。


ピアノはヴァイオリンのように、子供用ピアノがありません。


大人と同じピアノを、小さい頃からずっと弾きます。


大人が子供だったら、1.5倍以上の大きさのピアノを弾くことになるでしょうか。


想像してみてください。


手を広げるのはもっと大変ですね。大きな音を出すのも大変ですね。


もちろん、子供も脱力はできます。


でも、体格や素材の個体差があって、脱力しやすい子もいれば、
脱力に時間がかかる子もいます。


そして、脱力が自然にできる子はごくわずかです。


正確には、脱力と支えを教えないと、手がひらひら動いてバランスを取ろうとし、
連動して固まります。


そして、一度硬くなる癖をつけてしまうと、自分で気づくこと自体も難しいですし、
条件反射のように、弾こうとすると固まるという悪循環になってきます。


コンクールなどで、練習量が多い子ほど、その癖がついてしまうと、
解除に時間がかかると思われます。


ですので、一刻も早く、脱力を伴った奏法をお子さんに身につけさせてあげることを
オススメします。


脱力はテクニックです。


身につけるものです。


Satoko.O




$ピアニストとして限界突破するための、ピアノのための「脱力法メソッド」 -piano30