『魔王様げ~む!』ができるまで その2 | 行き当たりバッテリーⅡ

『魔王様げ~む!』ができるまで その2

【前回のあらすじ】
『魔王様げ~む!』はプロット含めて一ヶ月で書いた。締め切りまで二週間の時点で2割も書けていなかった。



行き当たりバッテリー
<果菜>
 なんだって、そんな余裕のないスケジュールを組んじゃったんですか。
<渡島>
 なんたって、新人賞取りたくて必死でしたんで。心ゆくまでじっくり時間をかけたって「落選です」と言われりゃそれまでなわけで、とにかく数打ちゃ当たるの精神で突っ走りましたな。投稿を始めた3月から11月まで、9ヶ月間で7本書いて応募しました。

行き当たりバッテリー
<果菜>
 粗製濫造って言葉、ご存じ?
<渡島>
 んで片っ端から応募して片っ端から落ちたわけですけど、何とかそのうちの1本が引っかかってくれまして。まさに捨てる神あれば拾うメガミあり、と。

行き当たりバッテリー
<果菜>
 じゃあメガミノベル大賞も、たまたま手当たり次第に送った中のひとつだったわけですか。
<渡島>
 いや……確かに中には、たまたま締め切りが合ってたからというだけで送った賞もないわけではないですけども。でもメガミに関しては狙って応募しましたね。「是非コレに出してみたい」と思って。

行き当たりバッテリー
<果菜>
 何でまた?
<渡島>
 そらもう単純に「面白そう!」って思ったもんで。駒都えーじ賞とか属性賞とかも面白い試みだと思ったし、何よりキャッチコピーが「求む! 君が生み出す新美少女(ニューヒロイン)」ですぜ。確かに昨今のライトノベルは萌えを抜きには語れないとは聞くけど、まさか堂々と萌えに特化して募集かけてくるレーベルがあるとは思わないっしょ。その当時はメガミマガジンを学研が出してることも知らなかったし。

行き当たりバッテリー
<果菜>
 そりゃ多少は面食らうかもしれませんね。
<渡島>
 そういうわけで、「この賞なら余所と違って、俺の萌えを前面に押し出した煩悩の塊のような小説でも受け入れてくれるんじゃないか!? いや、むしろそういうものをこそ好んでいるに違いないッ!」って感じで(笑)。

行き当たりバッテリー
<果菜>
 いや、「って感じで(笑)」って言われましても……。続きはまた次回です。


web拍手を送る