雪の降る街を  村田 | 押川雲太朗の万事いいかげん

押川雲太朗の万事いいかげん

漫画家 押川雲太朗のブログ。日々の何でもない事や、たまに仕事の告知など、書いていきます

今年のカレンダーも最後の一枚になりました。

もう3年にもなるでしょうか。

 

毎週土曜日に書き連ねてきたこの村田ブログですが、

今回はみなさんに重大な発表をしなくてはなりません。

 

マスコミにすっぱ抜かれる前に、

自らご報告させていただきます。

 

じつは。

 

先週から、またキャベツと暮らし始めておりました。

キャベツとのつらい別れから幾星霜。

いろんな野菜との出会いもありましたが、

あれは数十年ぶりかという11月の初雪の日でした。

「フるけれど、ツモらない」

こんな雪のようなやつとマージャンを打ちたいものだ。

そんなことを考えながら。

 

私はひとつの決意をもって八百屋に向かっていたのです。

 

キャベツだ。今日こそキャベツを迎えに行くのだ。

おもいおこせばキャベツと食卓をともにしなくなってから、

どうもお腹がすっきりとしてこないのです。

きけばキャベツには整腸効果があるとのこと。

 

なんでもないようなことが、しあわせだったとおもう。

 

少々高価でもいい。

やっぱりキャベツとは別れることはできないのだ。

 

そんな心づもりでの登八でした。

(※八百屋に向かうこと)

 

キャベツは。

キャベツは私を待っていてくれました。

 

顔に246、と書いて。

 

246といえば青山通り。

幼き日、家族で出かけたスーパーマーケット、

 

「ママー、キャベツは僕が持つ~」

両手いっぱいにキャベツを抱いた私の姿が

フラッシュバックしましたが、妄想だったかもしれません。

 

今ではお腹がぎゅるるとなって目が覚めます。

今年の流行語大賞では惜しくもノミネートを逃した

「キャベツ」でしたが、今後も末永く、

ともに幸せな食卓を作っていく所存ですので、

ファンのみなさん、週刊文春さんにもあたたかく見守っていただければ幸いです。

 

ああ、腹へった。