白ポッチの話   (麻雀)  押川 | 押川雲太朗の万事いいかげん

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三元牌の単騎待ちはどれがいいか。


村田プロがそんな話を書いていたので、

私も少し別な角度から書いてみようと思う。


「白ポッチ」という特殊なルールがある。


4枚の白の内、一つに赤い点がついていて、

これを白ポッチという。


最初はリーチ一発でこれをツモると

オールマイティでアガりになるというものだったが、

最近は、リーチ後これをツモるとアガれる。


「根こそぎフランケン」第5話で

この白ポッチが登場する。


例によって大勝負になったオーラス。


ツモはあと1順。


タンピン三色を高めでアガれば逆転なのだが、

もう高めがいないことを竹井は見切る。


しかし、もう一度場を見て、「リーチ。」


敵に「その待ちは無いぜ。」と

高めの八萬を4枚見せられるが、

「まだ1枚生きている。

一発に限り有効な例のあれだよ。」

と言って、白ポッチをツモあがる。


ちょっと出来すぎだが、

この白ポッチがあると

よく似たようなことが起こる。


場に4枚切れたペン七でも

順目が遅くてまだ白ポッチが出ていなければ、リーチだ。


聴牌料が入れば十分だし、

もしリーチをせずにポッチを引いてしまったら

後悔するからだ。


四暗刻を聴牌したら

絶対にリーチ。


だって、白ポッチのあるルールでは

リーチした瞬間待ち牌が1枚増えるからだ。



ところで、このルールでやると

リーチ一発で

「はぁ~い。残念でした。」

と、白ポッチを切ってくる人がいる。


それを考えると、白単騎は有効なのではないか。


しかし、ここではたと気づく。


仮に發単騎にした場合、

ツモったときにアガれる牌の枚数は

白ポッチと残りの3枚の發で

4枚である。


ところが、白単騎でリーチをすると

ポッチを含めて3枚ということになる。


せっかくのオールマイティなのに

白単騎でポッチをツモっても

なんか、嬉しくない。


私の友人で、ポッチありのルールでは

なるべく白単騎にする、という男がいたが

私はなんか、馬鹿らしくなって

そんなことは考えるのをやめてしまった。


その友人の気持ちもわかる。


「はぁ~い。残念でした。」

と言って、一発で白ポッチを打ってくる奴から

「ロン!一発。」

と言って、アガってやりたいのだ。