厚皮?薄皮? | 押上こころのクリニック心理士ブログ

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2016年1月4日新規開業 押上こころのクリニックのブログ

こんにちは!

押上こころのクリニック心理士ですキラキラ

 

前回、自分自身にフォーカスを当てすぎると

周りが見えなくなり、心が閉ざされていくことについて、

「自己愛」の観点からお話をしました。

 

自己愛、またはナルシシズムが強い人って

その他どんなイメージを持たれますか?

自分だいすき!な人、自信満々に見える人などイメージされると思いますが、

一方で、自分に自信があるが故に傷つきやすいといった

ガラスのハートを持っている場合も多いのです。

 

精神分析家のローゼンフェルド(1987)が唱えた「厚皮」「薄皮」のナルシストという

概念があります。

どちらも、そもそものベースは「自分は何でもできるはずだ!」とか

「何でもできなくちゃいけない!」といった

万能的な空想があるわけですが、

 

「厚皮」・・・自信過剰な上に傲慢さが出やすい

「薄皮」・・・繊細で傷つきやすい

 

このように分けて考えることもできるようです。

日本人の国民性として、「薄皮」の方が多いのかなと感じます。

傷つきやすさの背景には、実はこの万能感が隠れている場合もありますし、

万能感が加速するとそれこそ閉鎖的になり、視野が狭くなりやすいので、

一旦、自分自身を引いて見つめることも必要となりそうですねひらめき電球