こんにちは!
押上こころのクリニック心理士です
前回、自分自身にフォーカスを当てすぎると
周りが見えなくなり、心が閉ざされていくことについて、
「自己愛」の観点からお話をしました。
自己愛、またはナルシシズムが強い人って
その他どんなイメージを持たれますか?
自分だいすき!な人、自信満々に見える人などイメージされると思いますが、
一方で、自分に自信があるが故に傷つきやすいといった
ガラスのハートを持っている場合も多いのです。
精神分析家のローゼンフェルド(1987)が唱えた「厚皮」「薄皮」のナルシストという
概念があります。
どちらも、そもそものベースは「自分は何でもできるはずだ!」とか
「何でもできなくちゃいけない!」といった
万能的な空想があるわけですが、
「厚皮」・・・自信過剰な上に傲慢さが出やすい
「薄皮」・・・繊細で傷つきやすい
このように分けて考えることもできるようです。
日本人の国民性として、「薄皮」の方が多いのかなと感じます。
傷つきやすさの背景には、実はこの万能感が隠れている場合もありますし、
万能感が加速するとそれこそ閉鎖的になり、視野が狭くなりやすいので、
一旦、自分自身を引いて見つめることも必要となりそうですね