押上こころのクリニック心理士ブログ

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2016年1月4日新規開業 押上こころのクリニックのブログ

こんにちは!

押上こころのクリニック心理士ですニコニコ


関東地方はカラッとした冬空の爽やかさを連日感じますが、特に朝晩は一気に冷え込むようになりました雪の結晶

空気がとても乾燥しているので、風邪などのウイルスも蔓延しやすくなる時期です

12月は特に1年の締めくくりでもあるので、身体も心も整えつつ過ごしていきたいですねお茶


12月は皆さんもご存知の通り、

「師走」という異称があります

普段落ち着いている僧侶でさえ走り回るくらい忙しい月、という語源説が有名のようです

ただ、「師走」以外にも、旧暦の時代は12月の異称がたくさん使われていたそうなのです


お月様限りの月

「限り」は時間などの境目をつけるという意味。1年の終わりを惜しむ心情を表しているとされています


お月様除月(じょげつ)

「払い除く」という意味。同じ意味として、大みそかを「除日(じょじつ)」、その夜を「除夜」とも言いますね。大みそかに除夜の鐘を鳴らしに行く方もおられると思います

古い年をリセットし、新たな気持ちで新年を迎えたいといった心情を表しているとされています


お月様年積月(としつみづき)

年が終わるのではなく、積み重ねるという考え方から生まれた異称のようです



12月という月をどのように捉えるか、考え方はそれぞれにあることをよく表していますよねひらめき電球

1年の終わりを惜しむ方もいれば、気持ちを新たにリセットし進みたい方、この1年を自分の肥やしとして来年へ繋げようとする方、、

皆さんはこの1年、どんな1年でしたか?

忙しない月だからこそ、11日味わって過ごしていきたいものですねハート

こんにちは!

押上こころのクリニック心理士ですキラキラ

 

先日11/25は『女性に対する暴力撤廃の国際デー』であり、

国連で定められた国際デーでもあります。

この国際デーの大きな目的の一つに、『女性・女児に対するあらゆる暴力の撤廃』が挙げられていて、

暴力行為は人権侵害であり人権は守られるべきものであるとの考え方に即しているようです。

皆さんも、テレビやネットニュースなどで、女性への暴力行為が事件へと発展するケースを見聞きすることもあるかと思います。

特に日本の風土や日本人の気質もあいまって

女性の立場に危うさを感じる場面が多々あるように感じます。

 

近年ですと、セクシャルハラスメントや性暴力の被害に遭われた方々がネット上で『#Me Too』のハッシュタグとともに自分の体験談を投稿する『#Me Too運動』が注目されていましたね。

著名な方々の発信をきっかけに、一般の人達の中でもこうした被害に遭われた方が、次々に声を上げ、被害の実情を語り、被害者連帯感を強めていきました。

センシティブな話題だからこそ声を上げにくい部分もありますが、声が集まることにより、周りに影響を与え、ひいては社会全体の問題意識につながっていくのだろうと感じます。

 

一概には言えませんが、

暴力行為はその特性上、秘密裏に行われやすい上に周りから気付かれにくく、

かつ被害に遭われている方自身もできれば隠したい気持ちになりやすいのだと思います。

ここに、社会の中での風通しの悪さを感じます。

ご本人の心の傷は私たちの想像以上のものです。

個人個人のつながりから、社会全体で守っていく姿勢は

今後もとても必要な姿勢だと感じます上差し

私たち臨床心理士や公認心理師も、社会の歯車の一つとして、

当事者の方々の心と身体を守っていき

精神的健康を取り戻していただくことに

少しでも貢献していけたらと思いますグッ

 

 

こんにちは!
押上こころのクリニック心理士です雪の結晶
先週から冷たい風が流れ込み
一気に季節が進んでいきました。
身体も心もびっくりしてしまいますねアセアセ
体調管理には十分お気をつけくださいね。

皆さまもご存知と思いますが、
冬の季節は身体も気持ちも固まりやすく、
日常生活を無理なく送れる方であっても、抑うつ感を感じることがあります。
身体のだるさ、ぼーっとしやすい、なんだかやる気が起きない。。
「冬季うつ」とも呼ばれていますね。
一つに、日照時間が短くなると、セロトニンなどの脳内伝達物質の分泌が低下することによって生じるとも言われていますよね。
冬場は日の入りも早く、その上曇天が続くと
なんだか心もすっきりとはいかないと思いますぐすん

セロトニンは気持ちを安定させたり、
感情をコントロールすることに一役買っている、
大切は物質です。
毎朝、自然光を浴びるためにカーテンを開け日光浴を行う習慣をつけると効果的のようですね晴れ
ゆっくり目を閉じながら、
深呼吸をして肺に新鮮な空気を入れ、
1日のスタートの前準備を行うのも良いかもしれません。
良い気持ちでスタートを切れると、
その後の動きにもいい影響が出てきますからねキラキラ

週始め、皆さまにとって
良いスタートが切れますようにスター

こんにちは!

押上こころのクリニック心理士です。

昨日・一昨日はとても寒かったですね…。

体調を崩しやすいと思いますので、

皆様ご自愛くださいね。

 

さて、例年取り上げている話題になりますが、

11月の流行語がノミネートされていましたね。

今年も色々とあったものです。

 

コロナ感染症の勢いがやや落ち着いたこともあり、

「4年ぶり/声出し応援」が入るなど、

これまで出来ていたことが

少しずつ戻ってきている様子が見られます。

 

また、「チャットGPT」「生成AI」など、

AI技術が発展している様子も見られる中、

「蛙化現象」もノミネートされており、

人を介さないやり取りが注目されてくるなど、

人との距離感に関しては、

また新しい距離感を求められる時代に

なってきたのかなとも感じられます。

 

毎年流行語が変わるように、

あまり意識をしていなくても、

周囲の環境というのは

意外と変化しているのではないかと思います。

 

直近では気温の大幅な低下もあり、

思うように頑張り切れない…

なんて感じる方も多いとは思いますが、

そういった環境の目まぐるしさも

影響していることを頭に入れつつ、

自分のペースを大切にしていってくださいね。

こんにちは!

押上こころのクリニック心理士です飛び出すハート

 

先日11月4日は「いい推しの日」だったそうで、「推しへの愛を叫ぶなどして推しを尊び布教する日」として2019年に制定されたようですビックリマーク

「推し」という言葉はもはや一般化された言葉になりましたよね。

アニメ、キャラクター、アイドル以外にも、自分の「好き」を全力で応援する行為が「推し活」と呼ばれ、SNS上ではさまざまな用語がトレンド入りしていますよね。

 

推し活に使用される用語って独特で、

いわゆる「オタク用語」が元にあるようですが、

「布教」「聖地巡礼」「お布施」など、仏教の用語が多く使用されていることがわかります上差し

信仰の対象として崇める、「神」として崇めるという意味合いもあると考えると、ある種の宗教性が含まれた活動なのだろうとも思います。

 

推し活自体、興味や関心がおなじものに向いている人同士で推しを愛で、推しへの愛を語り合うようなイメージが強いとも言えますし、

推しを「共同注視」できる相手を得ることによって、相乗効果として推し活にも力が入るのではないでしょうか。

そう考えると、対人関係における「共同性」とか、「所属感」のようなものを、推し活を通して得ているのかもしれませんね。

 

その一方で、推しているアイドルへ「お布施」をすることで貢献し、自分が彼らを立派なアイドルへと育てていることに喜びを感じる、との話を聞いたことがあります。

この話だと、「共同性」「所属感」とはまた違って、なんだか子育てのような意味合いも含まれているのだなと驚いた記憶がありますキョロキョロ

総じて、推しを推すことで、皆さん何かしらの恩恵を得ているようですねハート

こんにちは!

押上こころのクリニック心理士ですキラキラ

 

前回カウンセリングにおいて「聴くこと」についてお話ししていきました。

 

 

 

能動的に耳を傾け、心を砕いて話を聴いていく意味合いとしてお話していきましたが、人によっては、誰かに話を聴いてもらった体験自体が、自分自身の課題を解決していくためのパワーとなり、快方に向かう方もいらっしゃいます。

そうなると、自然とカウンセリングを卒業、ということになるわけです。

 

精神分析家の北山修(2010)は「いなくなるから取り入れられる原則」について話されています。なくなる=心の中に取り入れられる(=内在化する)、という意味なのですが、赤ちゃんをあやす時によく使われる「いないいない、ばぁ」がその良い例です。元々精神分析家のフロイトが子どもが喜ぶ遊びに注目し研究していたようですが、

「いないいない(喪失)」と「ばぁ(再会)」を一対にする遊びは、子どもが「お母さんの顔が見えなくなっても、きっとこの後笑顔のお母さんの顔が見えるだろう」と予測することで、お母さんが`いない`ことへ対処している、とも言えるのですニコ

 

逆を言うと、いつまでも消えずにずっとくっついているお母さんというのは、子どもの心の中にうまく取り入れることができない、ということですね。

うまく消えていけると、心の中に取り入れることができる、

心の中にずっと残り続けて、それが今後の人生において生きるパワーにも繋がることがあると思います。

親離れ、子離れというのは、ある種の試練の要素もありますが、心の成長には必要なものとも言えますねOK

 

こんにちは!

押上こころのクリニック心理士ですハロウィン

先週辺りから街中を歩いていると、ふわっと金木犀が香ってきましたイチョウ

爽やかな香りの中に、どこかほっと落ち着く感じがして、私は大好きな香りです。

ところで、匂いが記憶と結びつきやすいことを皆さんご存知ですか?

いわゆるプルースト効果というもので、人間の嗅覚は偏桃体や海馬などの記憶と感情を司る脳の部位と繋がっているために、匂いをキッカケとして記憶が蘇ることがあるようです。

これは馴染みのある方も多いような気がします。面白いですよねひらめき電球

 

話は変わりますが、

当院でのカウンセリングは、さまざまにお悩みになられている患者さんのお話にまずは耳を傾けることに時間を割いています。

「傾聴」という心理用語がありますが、

これは「聞く」ではなく、あえて「聴く」という漢字を使用しているところに意味があります。

「聴く」という行為は、まさに文字通り、「耳」と「目」と「心」を使ってアクティブ(能動的)に患者さんのお話を聴いていく、という意味合いということになります。

一方で、「話す」ことも、「離す」「放す」と言い換えることができ、離すこと、放すことで客観的に見つめる機会を得ることは、お悩みを解決していく過程の中でとても大切な行為とも言えますね。

 

自分の悩みがちっぽけに感じていたとしても、それは紛れもなくその人自身の「悩み」なわけですから、どんなお話でも、その人にとってどうして「悩み」として感じられるのかに耳を傾け続けていきたい、と感じています。

今日のブログはなんだか声明文のようになりましたが(笑)

少しでも皆さんの心のお手伝いができたらと願っていますスター

 

こんにちは!

押上こころのクリニック心理士です。

今日はディズニー100周年という

記念日となるそうで、

どれだけディズニーが親しまれているか

ということにビックリしてしまいますね。

ハピネス!

 

散歩中、公園で子どもが鬼ごっこをする中、

「バ〜リア!!」を使っていて、

思わず懐かしくなりました(笑)

皆さんも、そんな経験ありませんか?

 

前回の記事で、

心の中の子どもっぽさも大切

とお話がありましたが、

考え方や自分のモードの切り替えなど、

子どもの時の方が得意だった気もしますね。

 

生物というのは保守性を重視するもので、

人間ではアイデンティティが一貫するよう、

自分の体験の意味をまとめ直す

という特徴を持っているかと思います。

 

例えば調子が出ない時、

「このままの自分ではいけない」

と考えがちになるかと思いますが、

この時、

"調子の悪い状態の自分である"

という捉え方よりも、

"自分に何か悪いところがある"

という風に、全てが連続したものとして

頭の中で捉えやすいかと思います。

 

そうなってしまうと、

うまくできない自分を責めやすくなると共に

悪循環に陥りやすくもなると思われます。

 

時には連続した自分と捉えすぎず、

"ちょっと調子悪いモード"

"休憩必要モード"

"ちょっと頑張ってみるモード" など、

自分の中の不連続な部分を楽しめると、

状況に対応しやすくなるかもしれません。

 

大人の心の部分だけでなく、

ご自分の中にある子どもの心の力も

うまく借りていってくださいね。

ディズニー100周年だけに、

イマジネーション!も大切かもですね。

こんにちは!

押上こころのクリニック心理士ですラブラブ

今日は祝日「スポーツの日」でお休みの方も多いと思いますが

関東地方はあいにくのお天気ですね☔

一気に肌寒くなりましたので、皆さんどうかお体ご自愛くださいね。

 

さて、以前夢の話の中で、「遊びに大切さ」についてお話しました

 

 

今日は「創造的退行」についてハイハイ

「退行」というのは元来、人間のこころの状態が子どもの頃に帰った状態を指す言葉で、最初は病的な状態とばかり考えられ、いろいろな精神障害の説明に用いられてきた過去があります。

ですが、芸術家や小説家など、創造活動を行う人達にとって、創造活動を行う過程の中で「退行現象」が生じることがだんだんと分かってきました電球

身近なところで言うと、仕事や学校の課題で煮詰まった時に、軽く寝てみたり、散歩してみたり、ストレッチをしてみたり…すると、頭が切り替わり、再集中できる、ということですね。

 

ユング心理学に精通していた河合隼雄は「真の大人というものは、そのなかに子どもっぽさを残している人だ」とも述べています。

あらゆることに疑問を持ち、イマジネーションを働かせて、考えてみることのできる大人こそが、「本当の大人」であり、こころの中に「こどもっぽさ」を持っていることが、精神の安定にもつながるのかもしれません。

皆さんも、大人になっても、自分のこころの中に住んでいる子どもを殺さずに生かしておいてくださいねOK

 

 

こんにちは!

押上こころのクリニック心理士です。

先日は中秋の名月でしたね満月お団子

こちらは雲で見え隠れしていましたが、とても綺麗でしたキラキラ

 

さて、ちょうど1年前のブログでは

システム理論についてお話していました。

問題が発生した時に、何が原因となっていたのか(=「悪者探し」)を考えるのではなく、

もう少し視野を広げて、周囲の状況や関係性を含めて「一体何が起こっているんだろう?」と考えていくことが必要であるとも言えます。

確かに、何か困ったことや悩み事が起こると、

「何が原因だったんだろう?」と考えてしまいがちですよねショボーン

そうなると、視点は過去に向かいやすくなり、

原因であろう対象や人に対して、攻撃的な気持ちが強まったり

自責の念が強まってしまうこともあるかもしれません。

「あの時のあれが原因だったんだ…」に囚われてしまうと、

過去にばかり目が向かってしまい、未来に向かって建設的に考えていく力が

削がれていくようにも感じますダウン

 

「一体何が起こっているんだろう?」という考え方は、

物事の「意味」を探ろうとする態度とも言えますね。

「問題」と感じているもの自体、いまこのタイミングで「問題」として感じることの意味を、いろんな視点から考えていくことも大切なのかもしれませんねグッド!